出版社内容情報
【解説】
わが国数学界の第一人者であった故高木貞治博士が,近世における数学発展の歴史を現代に再現した『近世数学史談』および,当時の数学の諸問題を興味深く語った『数学雑談』。本書は,日本の数学界の遺産として次世代へ残したいその名著2冊を合本した待望の復刻版。
【目次】
内容説明
わが国数学界の第一人者であった故高木貞治博士が、近世における数学発展の歴史を現代に再現した『近世数学史談』および、当時の数学の諸問題を興味深く語った『数学雑談』。日本の数学界の遺産として次世代へ残したい2冊を合本した復刻版。
目次
正十七角形のセンセーション
近世数学の発端
ガウス略歴
研究と発表
ガウス文書
レムニスケート函数の発見
レムニスケート函数の発見
数字計算とガウス
書かれなかった楕円函数論
パリ工芸学校
三つのL
工芸学校の数学者
コーシーの教程及び綱要
函数論縁起〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
2
ドイツに留学してヒルベルトに師事してたころのエピソードなど、活き活きとした数学史を堪能できる。印象的だったのは、数学史上の大天才であるガウスを取り上げ、未公表だった彼の業績は当時の数学をかなり先取りするものであったこと、そして一方でその内容は後続の数学者達によって発見されていた内容でもあったことから「歴史というのはひとりの大天才がいなくとも何人かの小天才を生み出して行くべきところまでは辿り着くものらしい」という著者の指摘。ガウスという大天才の存在が逆に大天才は必ずしも必要ないことを証明したというパラドクス
MAGASUS藤丸
0
千夜千冊1060夜で再読2008/09/13
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- 和書
- 心が私を離れるとき