出版社内容情報
【解説】
一般のテキストには書かれていない数値計算上の「落し穴」を集め,その解決法を詳しく解説した。
【目次】
数の表現と誤差・桁落ちに気をつけよう・逆行列よさようなら・単位と次元・数値積分法・数値微分法・Newton法・複素数の計算・常微分方程式の初期値問題・偏微分方程式他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Józef Klemens Piłsudski
6
自分の学部・院ではプログラミングが要求される場面もあったが独立したカリキュラムがあったわけではなかったので数値計算の知識がなかった。「最近のコンピュータは高性能だから桁落ちは気にしなくてもいい」のような言葉を鵜呑みにしていたのだが、本書の具体例を交えながらの説明で、高性能な計算機でもなるときはなるということが分かった(そして数値計算の禁じ手を結構犯していたことに気づき冷や汗が出た)2014/02/18
たいそ
4
数値計算の心得。精度や誤差について知りたかったので読んでみた。30年近く前の本だが、単精度、倍精度の浮動小数点数は現在と似たようなものなので参考になった(が、出てくる数式についてはほとんど理解できていない)。「数値計算の入門書を読んで、原理を理解して、小さな演習問題をやったぐらいでは本当に良いプログラムを書くのは難しい。」2013/06/19
kinaba
2
☆ 必読書と聞いて。なるほど名著だった。、実数と浮動小数点数は違う、という数理。2015/05/02
いするぎえり
2
数値計算の入門書、数値計算全般が浅くさらってあるので数値計算に興味があるが難しそうと思っている人が読む本。興味がわく章があればその専門の書籍を読めばよい。2013/12/24
disktnk
2
数値計算に悩む子羊たちに救いの手を差し伸べるバイブルのようなコラム集.1985年に刊行されたにも関わらず,未だに重刷され続けている(2011年4月で初版第29刷!).各章がだいたい6ページ程度なので,気になったテーマからさくさくと読むことができる.桁落ちや丸め誤差から近似や収束まで,コンピュータを使った数値計算で注意しなければならない基本はだいたい押さえているんじゃないかと思う.実際,逆行列の罠や初期値問題,刻み幅の選択,中間変数の利用といったコラムは実務にも役に立っている.2012/10/31
-
- 和書
- 世界一おもしろい国旗の本