出版社内容情報
本書では、地球において珪藻が最大規模で風化を行っていることを明らかにし、珪藻が地球環境を大きく変えてきた可能性を述べる。さらに、生物による風化反応が地球の炭素循環を変えることにより、氷期ー間氷期サイクル突入のきっかけを作り、周期や振幅の拡大をもたらしたことを説く。ここに近年の二酸化炭素問題を解く鍵を見出せるかもしれない。
内容説明
見つかる、深まる、広がる。自然科学の各分野におけるスペシャリストがコーディネーターとなり、「面白い」「重要」「役立つ」「知識が深まる」「最先端」をキーワードにテーマを選びました。第一線で研究に携わる著者が、自身の研究内容も交えつつ、それぞれのテーマを面白く、正確に、専門知識がなくとも読み進められるようにわかりやすく解説します。
目次
1 風化と生物(はじめに―ガイア仮説との出会い;地球環境のフィードバックシステム ほか)
2 珪藻と風化(珪藻とは何か;素性隠しの名人、珪藻 ほか)
3 深海の風化反応と炭素循環(ケイ酸と海洋炭素の綺麗な関係;微生物による風化の発見 ほか)
4 風化と氷河期(氷河期の地球;氷河期の謎 ほか)
5 現代の二酸化炭素問題―私たちは海をどう利用するか(大気の二酸化炭素濃度増加の意味;海を利用した解決策の問題点 ほか)
著者等紹介
赤木右[アカギタスク]
1985年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、九州大学名誉教授、理学博士。専門、地球化学
巌佐庸[イワサヨウ]
1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、九州大学名誉教授、理学博士。専門、数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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