出版社内容情報
発酵は、世界の食のあり方を根本的に変え、人の健康と環境問題を地球的規模で改善するポテンシャルを持っている。そして、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するための原動力にもなっている。
本書では、発酵食品、未病・予防医学・生活習慣病に興味をもつ一般読者を対象に、「発酵とはなにか」を、興味をひく話題をまじえてわかりやすく解説する。かつて古代人が偶然に発見し、時代と環境に適応しながら改良されていった発酵食の文化史や、発酵食の健康維持への有効性について織り交ぜ、発酵の魅力を伝える。さらに、発酵現象を科学的に解明したルイ・パストゥールの業績や、健康維持と健康長寿社会の実現に向けたエッセンスを著した貝原益軒の生き方に加えて、アミノ酸発酵や核酸発酵が完成した経緯を追いながら、革新的発酵技術の開発に関わった研究者たちの熱き想いも紹介する。
内容説明
自然科学の各分野におけるスペシャリストがコーディネーターとなり、「面白い」「重要」「役立つ」「知識が深まる」「最先端」をキーワードにテーマを選びました。第一線で研究に携わる著者が、自身の研究内容も交えつつ、それぞれのテーマを面白く、正確に、専門知識がなくとも読み進められるようにわかりやすく解説します。
目次
0 序章
1 偶然と幸運が生んだ発酵食
2 世界文明と伝統発酵食
3 日本の伝統発酵食
4 発酵を支える微生物とその発見経緯
5 海外と日本の発酵産業
6 発酵技術で生まれた治療薬
7 未病および病気の予防改善に役立つ発酵技術
8 植物乳酸菌による生薬発酵技術
9 発酵がつくる未来
著者等紹介
杉山政則[スギヤママサノリ]
1976年広島大学大学院工学研究科修士課程(醗酵工学専攻)修了。現在、広島大学大学院医系科学研究科(薬学分野)未病・予防医学共同研究講座教授、広島大学名誉教授、工学博士。専門:醗酵工学、微生物学、微生物薬品学、バイオテクノロジー
深町龍太郎[フカマチリュウタロウ]
日本大学理工学部卒業。現在、旭興産株式会社グループ代表取締役名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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