出版社内容情報
【解説】
今日のアメリカ精神科医療において必ずしも正しい診断と治療が行われていないことに鋭く迫る書。
【目次】
精神科の聖書と誤診の危険性・間違った治療・処方薬中毒他
内容説明
著者は、現代の精神科医療において、誰もが“精神病”というラベルを貼られる危険性を訴え、誤った診断からあなたや愛する人を守るための貴重なアドバイスを与えてくれる。“うつ病”“不安障害”“パニック障害”などで治療を受け続けている人たちにとって、この本が救いの神となるかもしれない。
目次
1 チフス、タトゥー、ウォーターベッド
2 精神科の聖書と誤診の危険性
3 間違った治療―原因を無視し症状を治療する
4 処方薬中毒
5 本当に悪いのはどこなのか?―「精神的」なものではないのなら…
6 ポップ・サイカイァトリー、ポップ・サイコロジー
7 あなたや愛する人を間違った診断から守るために
8 「でも、私は患者じゃないから」とはいっていられない
9 これでいいのか精神科医療―これからどこへ?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
b-tamn
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米国精神神経科医である著者の経験からDSM(精神疾患と診断の統計マニュアル)に対する違和感と実際の現場で起こる問題が挙げられている。納得できる部分もあるが、ややバイアスが強すぎる傾向や断言し過ぎていることにより客観性が失われている印象が少し残念。解明されていないことだらけの人体の中でも謎の多い脳については医療現場の葛藤や混乱も仕方のないことなのでしょうね…としか言いようがない。 精神科に関わらず全ての科で患者の立場からどういう点に気をつけるべきかが書かれており、役立つのではないかと思う。2019/05/02
こずえ
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精神科治療における、病気というレッテル貼りの功罪について論じている。医学関係のみならず、精神科に興味ある他学部の人にもおすすめ