回想の水島研究室―科学昭和史の一断面

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784320008700
  • NDC分類 431
  • Cコード C3040

出版社内容情報

【解説】
水島三一郎先生の研究室出身者(東京大学)が,研究の発想や方法論,研究者の気構えなど,当時を偲び回顧しながら綴る後進研究者への指針エッセイ。

【目次】
分子構造論の夜明け―極性分子の探究・研究室の在り方についての断章・水島先生の大きな世界・蛋白質事始め他

内容説明

本書は、昭和期の代表的な物理化学者・水島三一郎博士とその研究室をめぐる、門下生26名の回想文集である。これらの門下生が若き日に水島研究室において、あるいは折々の水島博士との接触によって体得した研究の方法論や物質観、研究者の在り方・気構え等々が率直に記されている。その内容は、現代の学生や新進の科学者にとっても勉学・研究の貴重な指針として益するところが多い。また、この回想集は昭和年代における日本の科学の一断面を明示した、科学昭和史の生きた資料・証言である。

目次

分子構造論の夜明け―極性分子の探究
研究室の在り方についての断章
水島先生の大きな世界
水島研究室の分子構造研究の底流をなすもの
私の水島研究室の回想
物質と人間の個性を生かす
第二次大戦中の水島研究室
思い出すままに
私の記憶の中の水島先生
蛋白質事始め
私の振動スペクトル始末記
一居候の水島研究室回想記
晩年の水島先生
ポリペプチド鎖のコンフォーメーションと水素結合
大賑わいのころ―高遠なる大志
今にして知る先生の偉大さと優しさ
水島研究室と一人のヘテロメンバーの軌跡
水島先生と私の惑いの年月
タンパク質の生物科学と工学
ラインの彼岸―分子構造から光反応ダイナミックスへ
水島先生に教わったこと
悲願かすみがたし
御退官直前の水島先生―門前で学んだこと
新制大学院の水島研究室―ある新制卒業生の記録
水島先生と一人の司祭化学者
遅れて来た者の見た虚像と実像
水島三一郎博士の業績の概要
水島三一郎博士略年譜
水島研究室関係者一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

driver1988

0
水島三一郎さんをご存知で?知らない方は知っておいた方が良いでしょう。現在、学際研究が叫ばれていますが、この人は昭和初期の段階で物理学と化学の間を行く物理化学に目を向けていた。さらにその先の生物物理学さえも彼には視野に入っていた。まさに先見の明をもった類まれなる日本の科学者といえよう。2010/10/21

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