出版社内容情報
現代哲学の基本概念について解説した入門書。論理学の基本概念、クリティカル・シンキングの技法、哲学で伝統的に用いられてきた概念区分、いわゆる「大陸系」の哲学の話題など、幅広い材料が扱われている。
[原著]The Philosopher's Toolkit: A Compendium of Philosophical Concepts and Methods, 3rd Edition, John Wiley & Sons (Wiley Blackwell), 2020
【目次】
1. 論証の基本ツール
2.さらに高度なツール
3. 評価のツール
4. 概念的区分のツール
5. 歴史上の学派と哲学者のツール
6. ラジカルな批判のためのツール
7. 極限のツール
内容説明
一見あたりまえに思える「絶対的と相対的」や「客観的と主観的」のような概念、専門家でなければ見落としがちな「現象を救う」や「タイプとトークン」、さらにはちょっと聞き慣れない「直観ポンプ」など―気になる項目を気軽に拾って読めるカジュアルなスタイルの術語集。
目次
1 論証の基本ツール
2 さらに高度なツール
3 評価のツール
4 概念的区別のツール
5 歴史上の学派と哲学者のツール
6 ラジカルな批判のためのツール
7 極限のツール
著者等紹介
長滝祥司[ナガタキショウジ]
現在、中京大学教授・博士(文学)
廣瀬覚[ヒロセサトル]
現在、仙台市医師会看護専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
7
哲学に興味はあっても原著をガッツリ読む気も自信もない。マルクス・ガブリエルの三部作は読んだが、他は因果性などの断片的な解説書を読んだ程度である。本書はこう言う手合いにはちょうど良い哲学的なものの見方の解説書である。直ちに使いこなせるほど甘くはないが本職の哲学者が書いているので意識高い系のナルシストが勝手な自分の理解で語る“ぼくの最強の理”とは明らかに質が異なる。本来は理解するのも難解な対象をツールとみなしてわかりやすく解説する。哲学的な話題で出てくる用語もなんとなくでも理解できる様になったのもありがたい。2025/08/30