哲学の奇妙な書棚―パズル、パラドックス、なぞなぞ、へんてこ話

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哲学の奇妙な書棚―パズル、パラドックス、なぞなぞ、へんてこ話

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784320005990
  • NDC分類 116
  • Cコード C3040

出版社内容情報

 本書は,Roy Sorensen著 A Cabinet of Philosophical Curiosities : A Collection of Puzzles, Oddities, Riddles and Dilemmas(Profile Books, 2016年)の翻訳である。
 著者のロイ・ソレンセンは,ワシントン大学セントルイス校の哲学科教授である。原著の著者紹介は,次のように始まる。「ロイ・ソレンセンは,ケネディ大統領の演説原稿作成者であり友人でもあったテッド・ソレンセンの息子だとは,これまで一度も述べたことはなかった。なぜなら,それは真実ではないからである。」これを見て,この人はなんと正直な人だろうと感心された方は,本書をお読みいただくと同じように感心する話がゴマンと見つかるはずだ。一方,これを見て,この人は何をバカなことを言っているのだろうとあきれ返った方は,本書をお読みいただくと同じようにあきれるほどの楽しい話がゴマンと見つかるはずだ。
 本書では,このようなソレンセン教授の蒐集した「教室の外で見つかる興味深い論理」が次から次へと紹介される。なんらかの関連のあるものが続くように並べられている部分もあるが,基本的にはどこから読み始めても楽しめる。そのような興味深い論理には,もちろん,スロバキアのハイ・タトラ山やローマのカラカラ浴場への旅行の際に蒐集されたものもあるが,家族や同僚との会話や,病院のポスター,そして,夢の中での出来事など,すぐ身近なことを発端とするものもある。さらに,ハリー・ニルソンやピーター・ポール・アンド・マリーなどの歌詞や,モンティ・パイソンやアボットとコステロのコメディーから蒐集されたものもある。
 また,さまざまな文献から取り上げられた題材も数多くある。そのような文献の著者としては,古今東西の著名な哲学者だけに限らず,ルイス・キャロルやマーク・トウェインといった作家,スティーヴン・ホーキングやリチャード・ファインマンといった科学者,チャーチル首相やルーズベルト大統領といった政治家など枚挙にいとまがない。このような多岐にわたる文献の引用に加えて,言葉遊びや英語特有の表現に関する題材もあり,苦労しながらも大いに楽しんで翻訳させていただいた。
(訳者あとがきより)

はじめに

1 反駁に同調する
2 打ち砕かれた期待
3 歌に隠されたメッセージ
4 ありがたい本の呪いの言葉
5 反例に耳を傾ける
6 ショーペンハウアーの知能試験
7 私の前提に関する大ボケ
8 トベルスキーの知能試験
9 生死にかかわる問題
10 不可識別者同一の原理
11 識別不可能な錠剤
12 クローバーと千鳥の見分け方
13 論理学者の感情の範囲
14 カラカラ浴場の小石
15 暗殺の証明
16 後継者の後を継ぐ方法
17 すべての論理学者が聖人ではない
18 ルイス・キャロルに垣間見る『メノン』の奴隷少年
19 古参科学者
20 さらなる証明を
21 エミリ・ディキンスンのハチドリ
22 プラトンの詰め込み問題
23 うっかり者のテレパシー
24 順序の不在と不在の順序
25 不在者の無視
26 子供耐性
27 ウィトゲンシュタインの平行四辺形
28 平行四辺形の面積を求める
29 フロイト対夢見る論理学者
30 蝶は夢を見るか
31 デカルトの消失
32 もっとも公平に分配されたモノ
33 枠にはめられた公平性
34 より公正な食器洗いの分担に向けて
35 食器洗い当番が見落としたこと
36 発展的自滅
37 抜き打ち試験
38 グレシャムの法則を強要する
39 数に対するグレシャムの法則
40 一番不精な背理法
41 旅のエア連れ
42 双子都市の競争
43 二人でフグを
44 名前当て
45 リチャード・ファインマンは矛盾している
46 ガルブレイスの牡牛
47 赤ちゃんの論理名
48 相対的に悪い名前
49 ローマ人の類似のユーモア
50 言語の獄舎
51 バイリンガルのユーモア
52 ピエールのパズルと暗黙の人種差別
53 大文字の発音
54 論理的に完璧な言語
55 眉による句読記号
56 キェルケゴールの1天文単位のダッシュ記号
57 片目を閉じる
58 「ゆえに」記号
59 18頭目のラクダ
60 否定によるナンセンスの判定
61 Oのやりくり
62 ルイス・キャロルの回文たっぷり
63 ないものねだり
64 何事も可能なのか
65 半分満たされているのか半分空なのか
66 科学的酒飲み
67 無自制はイカれているのか
68 無自制の治療法
69 ルイス・キャロルの豚のパズル
70 小から大へ行ったり来たり
71 滑りやすい坂を途中まで下りる
72 今度はポジティブ思考
73 常軌を逸した量
74 ニュージーランドのアーサー・プライアー
75 もっとも離れている首都
76 「オーストラリア」の論理
77 予言者を予言する
78 硬貨投げによる解放
79 偏りのある硬貨で公平な硬貨投げ
80 無作為な選択を予言する
81 氷上のウィトゲンシュタイン
82 論理的帰結の耐えられない軽さ
83 不可能犯罪
84 二股信奉
85 不可能を成し遂げることの害悪
86 同一性泥棒
87 無限チェス
88 2分間の無限討論
89 インド式討論競技会
90 負けるが勝ち
91 自己チューの最小化
92 アラビアのロレンス,ヒョウに首輪をつける
93 橋桁のない橋
94 ?析の助言
95 タレスによる影を使ったピラミッドの計測
96 牛痘伝染問題
97 カントの手袋
98 対蹠点アルゴリズム
99 機能語の不可視性
100 必要な無駄
101 反例の芸術
102 スケール効果の哲学
103 つつましやかな訓練
104 視覚の哲学
105 アプリオリな嘘の総合命題
106 アプリオリな受動的ごまかし
107 クレタ島再訪
108 ムチノ教授
109 石には何も書かれていない
110 自己実現的かつ自己破滅的な予言
111 哲学者の陳情
112 ナポレオンのメタ発見
113 演繹に関するハンディキャップ
114 論理的侮辱
115 論理的謙遜
116 不敬なトートロジー
117 一般的ジョークと無矛盾性の証明
118 ありなのか,そして,ありではないのか
119 ロブスターの論理
120 3重契約
121 ボルテールの大博打
122 聖書の数え上げ
123 ラッセルも筆の誤り
124 最初の女性哲学者は誰か
125 ブリトーはサンドイッチか
126 2番手
127 ドラクマの不備
128 非論理的硬貨蒐集
129 サンチームと『壜の小鬼』
130 意見の一致
131 ゲティアのもっとも極端な事例
132 早すぎる説明飽和
133 逆立ちした善意
134 善意は集団信念に適用されるか
135 レイク・ウベゴンの人口
136 この論法に従えば
137 予期しない最初の日の授業視察
138 外れなしの数当てゲーム
139 あなたの死亡日を予言する
140 最古のイスラム教寺院
141 査読者の二律背反
142 査読結果の最悪の組み合わせ
143 悲惨なトートロジー?
144 量化子を含む標語
145 中国式オルゴール
146 クリスマス・イブ364
147 パロディーの実践
148 でっち上げ耐性
149 一文惜しみ
150 プラトンの言葉遊び
151 チェス問題の問題
152 スパイの謎
153 なぜ1はもっとも孤独な数か
154 真実の瞬間
155 言い逃れを逃がさない
156 論証とオスカー・ワイルドの『嘘の衰退』
157 想定の倫理
158 卵の行動主義
159 鶏よりも卵が先
160 楕円よりも卵が先
161 ガードナーの触れて解く問題
162 不慮の悪意
163 100万桁乱数表の書評
164 不当だが公平な死亡記事
165 鏡映的真理値表
166 ビキニ回文
167 霊長類の家族的類似性
168 最小の類似性
169 義理の兄弟の類似性
170 トルストイの三段論法
171 ウディ・アレンの死の願望
172 無限の彼方でのチェックメイト
173 物忘れ
174 最後から2番目の州
175 忘れ去られた哲学者としての名声

解答

謝辞

訳者あとがき

Roy Sorensen[ロイ ソレンセン]
著・文・その他

川辺 治之[カワベ ハルユキ]
翻訳

目次

反駁に同調する
打ち砕かれた期待
歌に隠されたメッセージ
ありがたい本の呪いの言葉
反例に耳を傾ける
ショーペンハウアーの知能試験
私の前提に関する大ボケ
トベルスキーの知能試験
生死にかかわる問題
不可識別者同一の原理〔ほか〕

著者等紹介

川辺治之[カワベハルユキ]
1985年東京大学理学部卒業。日本ユニシス(株)総合技術研究所上席研究員。翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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スプリント

6
ウンチク本かと思いきや、高尚ななぞなぞ本でした。 高尚すぎてすべてを理解するには至りませんでした。2018/07/16

180℃

2
仕様なのか、言い回しが難解で、林檎を説明するのに皿から説明したあげくその皿に林檎は乗っているのか?と自分の中で混乱に陥ってしまう。数学のクイズにとどまらず国語のクイズも兼ねているのか、所感2020/04/10

holo

0
超面白い。つまらない所は飛ばすべき2023/05/27

Rieko Ito

0
結構難しく、一読だけでは意味の取りにくい話が多いが、もう一度読みながら考え、スコンとわかるとすごく快感がある。もろ哲学の話もあれば、数学パズルもあり、ただの与太話もある。2022/08/27

jackbdc

0
読むより書く本だな、これは。他人が書いた文書を読むのではなく、自分で文書をひねり出す、そのプロセスが楽しい、という内容だ。自分の実体験や想像に哲学的なティップスを散りばめて、極めて楽しい創作活動になるだろうな。いつか私もやってみたい。読みはじめて暫くして、そう思った。だから読了してない。2020/10/09

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