内容説明
本書は、脳損傷者に広くあらわれる視覚認知障害の様相とその生起メカニズムについて検討を試みるものである。特に、個々の視覚要素をひとまとまりの輪郭に束ねる視覚的統合過程に着目し、この過程の障害が脳損傷患者の示す多彩な視覚的対象認知障害に強く影響しているのではないかという構想をもとにおこなった。
目次
第1章 研究の背景と目的(脳損傷者の視覚的対象認知障害;本研究の目的)
第2章 脳損傷者の視覚的対象認知障害の生起過程に関する実験的検討(脳損傷者の視覚的統合機能;視覚的統合機能障害をもたらすメカニズム)
第3章 総合考察(総合考察;今後の課題)
著者等紹介
柴崎光世[シバサキミツヨ]
1970年長崎県に生まれる。1993年聖心女子大学文学部教育学科卒業。2000年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。現在、広島大学教育学部助手、博士(心理学)
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