内容説明
現代の子どもの心象風景を、鋭く踏み込んで描き、子どもの深層心理と本音の欲求を探りあてる。
目次
第1章 けんかできない子どもたち―長崎県佐世保市の小学生殺人から(少女が血まみれで教室に―小学生、初の校内殺人;十センチの憎悪―地教委の報告書から ほか)
第2章 十代の危機を超えて(「あいつらのために、私がなぜ、死ななきゃなんないんだ」―いじめを克服した「心の力」;「自分がしっかりするまで、親に会わない」―ひきこもりを脱した十六歳の決心;「この先はヤバイぞって、わかるようになる」―「ワル」の危機管理術)
第3章 子どもの力を引き出す仕掛け(中学生が高校並みの学園祭で燃えた―「生徒は学校の主権者」を保障する高知県・奈半利中学校;小学生がクラブ活動を立ち上げる―「特別活動」の自主性を実現した川崎市・大島小学校;五年生の発言が卒業式を変えた―学校運営への参画を容認した川崎市・渡田小学校;大人と子どもの「いい出会い」の街へ―「夏休み職場体験」を主宰する川崎市・臨港中学校の地域教育会議)
第4章 「いい高校に入って、それが何なのか」―子どもたちの変質(右肩下がりの学習意欲―藤沢市の学習意欲調査から;消えた集団遊び―地域社会の崩壊とともに;大量消費社会のターゲットに―団塊ジュニアの「新人類」性)
著者等紹介
豊田充[トヨダミツル]
1938年1月、東京生まれ。東京大学経済学部卒。62~97年、朝日新聞記者、主に社会部に勤務。80年代初めから校内暴力、いじめ、不登校など、学校と子どもに関する取材・報道を手がけ、退職後も神奈川新聞や各種の雑誌に寄稿している。95~96年度、日本大学文理学部教育学科非常勤講師。97年から日本教育学会会員。同学会の「変化する社会と子どもの異変」「教育改革の総合的研究」「子どものコア・リテラシィ」各研究会に参加し、高知県の「土佐の教育改革」や、神奈川県川崎市、愛知県犬山市の教育改革の実態、また、長崎県佐世保市の小学生殺人事件などを現地調査した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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