内容説明
本書では、子どもの生活を改善するには、何といっても教師の役割が重要だという認識に立って、二十一世紀における教師と子どもの在るべき関係について論じた。本書の題名の「迫れ」という言葉は、「厳しく叱れ」と同じ意味だと考えるかもしれない。しかし、本書の「迫れ」はそのような意味ではない。教師は子どもから離れて遠くの方から声をかける存在ではない。毎日、一緒に生きている人間同士として、子どもの人間的成長に最大の関心を払う。そのように教師と子どもは密着して生きている存在である。だから、そこでは、あたたかさと厳しさが一体化する。これが、「迫れ」の意味である。
目次
第1章 楽観できない子ども(子どもは変わった;どうする―基本的考え方 ほか)
第2章 発想の転換(学校は不要か;理性は力があるか ほか)
第3章 実践の課題(道徳教育をどう考えるか;しっかりしつける ほか)
第4章 経営的視点からの学校教育の改善(新しい地域社会学校;心の教育と学級経営 ほか)