出版社内容情報
本書は、世界遺産をはじめとする名建築を科学的に分析した1冊です。
歴史的名建築が現代に姿を留めているのは偶然ではなく、構造力学、材料工学、環境工学といった緻密な「科学」の成果です。重力を巧みに分散する構造や自己修復する素材の活用、気化熱による天然空調や精密な水利システム、そして地震などの衝撃を柔軟に受け流す構造・・・。名建築に隠された、先人たちの高度な知恵を明らかにしていきます。
【目次】
はじめに 名建築の背後に広がる「知の世界」への招待
第1章 巨大石造物の驚異の技術
クフ王の大ピラミッド -- 最新科学で解剖する巨大建築プロジェクト
アンコール・ワット -- コスモロジーとテクノロジーが築いた護国寺院
第2章 古代ローマの土木・建築技術と設計思想
古代ローマの水道橋 -- 重力を支配する精密施工と工学
パンテオン -- 無筋コンクリートが成し遂げた巨大空間
第3章 ヨーロッパの垂直と曲線
ゴシック大聖堂 -- 光と骨組みの革命
サグラダ・ファミリア教会 -- ガウディが考えた幾何学と現代デジタル技術の融合
第4章 日本の伝統建築に見る「美と機能」の構造科学
姫路城と彦根城 --「美と実戦」が融合する城郭の科学
白川郷の合掌造り -- 人と建物が共生する設計思想
第5章 イスラーム建築の空間と技術
アルハンブラ宮殿 -- 幾何学と環境工学の結実
イマーム広場 -- 幾何学が生んだ「息づく遺産」
おわりに 「過去」から「未来」を構想する知の源泉としての名建築



