出版社内容情報
宇宙空間に浮かぶ,青く輝く地球の映像は,誰もが目にしたことがあるでしょう。地球は水の惑星といわれるように,水を豊潤にたたえ,そこには数多くの生命が暮らしています。いったいどうやって,このような惑星ができたのでしょうか。
地球が誕生したのは46億年前だといわれています。地球は宇宙空間にただようちりから生まれました。そして現在まで,さまざまなできごとがおきたのです。
地球形成後期には,火星ほどの大きさの天体が衝突する「巨大衝突(ジャイアント・ インパクト)」が10回程度生じて,現在の大きさに成長しました。その衝突によって,地表はどろどろのマグマでおおわれました。やがてマグマが固まり,「海」が生まれ,光合成を行う生物の出現によって大気中に酸素がもたらされました。すると,その酸素の増加によって,今度は地球が丸ごと凍る「全球凍結」がおきました。全球凍結は少なくとも3度おきたといいます。しかし,この過酷な環境を生きのびた種から,新たな種が誕生していきました。
そして5億4000万年前,現在のすべての動物グループの祖先が出そろったという「カンブリア爆発」がおき,およそ4億年前には,脊椎動物が海から地上に進出します。その後,生物種の9割が絶滅する「大量絶滅」を経て,「恐竜」の時代がやってきます。恐竜たちは1億5千万年以上にわたって地上に君臨しましたが,6600万年前,小惑星の落下によって姿を消しました。そして私たち「哺乳類」の繁栄がはじまったのです。
本書は,地球46億年の歴史をたどる,ニュートン先生の講義です。地球の誕生から人類の誕生まで,その壮大な歴史を,一緒にたどっていきましょう。
【目次】
1時間目
地球と生命の誕生
46億年前~ 35億年前
46億年の地球の歴史を探っていこう
宇宙の“ 雲” の中から太陽が生まれた
ちりが集まって惑星が生まれた
原始惑星の衝突で,地球の基礎ができていった
大雨が降り続き,海が生まれた
地球のシステムが整った
大気と雷から生命の材料ができた
海の底で細胞が生まれた
2時間目
凍りついた地球
35億年前~ 5億7000万年前
微生物の光合成で酸素が増え,環境が激変!
酸素が急増し,地球は凍結した
複数の生物が合体して,真核生物が出現
最古の超大陸が出現し,ふたたび全球凍結!
地球を厚さ1キロメートルの氷がおおった
火山活動によって,全球凍結が終わった
生命の進化は,全球凍結のおかげだった!?
3時間目
動物たちの繁栄
5億7000万年前~ 6600万年前
海中に,生命の楽園がつくられた
眼をもつ生物が登場した「カンブリア紀」
殻をもつ節足動物が,海を支配した
魚はあごを手に入れた
植物たちが陸へ進出して土が生まれた
ついに動物たちが陸上へ進出!
巨大トンボや巨大ムカデたちの世界
空前絶後の大量絶滅で,生物種がほぼ姿を消した!
超大陸「パンゲア」の誕生
生態系の頂点に立った恐竜たち
小惑星衝突によって,死の世界がおとずれた
4時間目
そして現在へ
6600万年前~現在
哺乳類の大繁栄
地球規模の地殻変動がおきた
最初の人類「猿人」の登場
猿人から原人へ
アフリカで,ホモ・サピエンスが登場!
新天地を求め,世界中へ
文明の誕生と人類史のはじまり