出版社内容情報
染め物や織物,焼き物,日本酒や日本刀など,日本には古くから受け継がれてきた多様なものづくりがあります。これらは,まだ科学が発達していなかった時代に,長い年月をかけて先人たちによって洗練され,技術として確立されてきました。そうした「匠の技」を現代の科学の視点から調べてみると,その背景には驚くほど高度な科学的知見が横たわっていることがわかります。私たち日本人は,そのような技術によって,いまも多くの恩恵を受けているのです。本書では,こうした和の技術を科学的にひもといていきます。かつての日本のものづくりは,経験と勘に支えられていましたが,そこには物理や化学に通じる原理が数多く含まれていました。
本書を通して伝統技術を科学の目で見直すことで,日本のものづくりの素晴らしさを実感していただけることでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
114
日本の伝統品の技も、科学に基づいていた。 いま日本ブームなので、こうした匠の品々も外国に買い占められるかも知れません。日本人の弟子は少なくなっても、外国人が増えるのではないでしょうか❓ https://www.newtonpress.co.jp/separate/back_general/mook_250605_1.html2025/06/06
もるーのれ
4
我が国の武器・武具や漆器・織物といった伝統工芸、和食や調味料、そして花火や桜といった娯楽に亘るまで、和の技術を科学的見地から分かり易く解説した一冊。目から鱗が落ちる。観察する時の着目点にしたい。ただ、中世以降に舶来して我が国で確立していく技術体系のものも多いようで、古代に存在した技術の実態も知りたい。2025/07/13
Go Extreme
2
https://claude.ai/public/artifacts/a40b03ed-e972-4787-bf1f-9d861d615dfa 2025/07/07