出版社内容情報
ヒトの体は小さな「細胞」からできています。その体内の細胞はみな同じではありません。目で光の情報を受け取る細胞,腸で栄養を吸収する細胞,体に侵入した病原体と戦う細胞など,外見も役割もことなる細胞たちが,それぞれの居場所ではたらき,体を支えているのです。本書は,体の中にあるさまざまな細胞の姿やはたらきを美しいイラストや顕微鏡写真とともにわかりやすく紹介する一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
46
生物(動物・植物)、人間の不可思議さを再認識。こんなにも、精密で奥深い仕組みを備えているとは・・と、驚くしかない。地球に生命が誕生して以来の、長い長い歴史の結果として、今の生物がある。どんな偶然が、そこに寄与しているのかを想像することすらできないくらい。もちろん、その変化は、現在進行形でもあるわけで、興味が尽きない。2025/01/26
たまきら
39
新刊コーナーより。ヒトの体74種類の細胞マップから始まり、人体という「宇宙」をNewtonらしくまとめている楽しい別冊です。先日日経サイエンスで読んだばかりの古細菌と真核生物の「細胞内共生説」など、基本的に見開きでまとめてある明快な説明は、小中学生にもお勧めです。ラットのリンパ節の画像では、待合場所でじっと異物が来るのを待っている免疫細胞たちにワクワクし、細胞分裂の謎に首を傾げ…とにかく、はたらく細胞を満喫したということです。は~面白かった!2024/12/23
乱読家 護る会支持!
5
「274種類の細胞マップ」「ヒトの細胞を解剖学する」「電子顕微鏡で見る細胞」「免疫細胞のはたらき」「細胞分裂のメカニズム」「先端医療と細胞」など。 最新の生物学の情報をカラーで知ることができます。 「わかっていること」「全くわかっていないこと」「いくつかの仮説か立てられているこ」の区別が分かりやすいです。 人体は、不思議なことがいっぱいあります。進化でここまでのメカニズムが自然に発生するとは思えないので、「なにものか」が設計したようにしか思えないですわ。2025/04/08