出版社内容情報
2024年3月、核融合発電の実用化を目指した産官学の新組織も発足し、注目度が急上昇している核融合研究。核融合発電の実用化に向けて世界中で期待が高まる今,核融合のことが基礎からわかる1冊。フランスで建設が進む巨大実験施設ITERを徹底解説するほか、レーザー核融合研究の最前線や注目のベンチャー企業も紹介しています。ぜひご一読ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫路(ねころ)
16
核融合発電には重水素をメインに発電する、2つの方法がある。どれもタービンで発電しますが、地場閉じ込め方式と慣性閉じ込め方式がある。一億℃以上の熱を発する。部品一つ一つも、日本はITER各国と協力して制作している。ここまで詳しく書かれたら、未来に期待してしまうじゃないか。2024/09/25
ゼロ投資大学
2
核融合発電は、夢の次世代エネルギーである。極めて少量の資源から二酸化炭素を排出せず莫大なエネルギーを生み出すことができ、核分裂と比べて核廃棄物も少量しか産み出さない。長年世界中で実現が待ち望まれていた技術であったが、実用化へのハードルが高く、開発は停滞していた。しかし、世界各国の協力や民間企業の参入などもあり、技術発展が進み、実用化の目途が立ってきた。日本は核融合発電の実現に不可欠な部品を数多く製造しており、改めて日本の技術力の高さには驚嘆させられる。2024/12/13
Q
1
夢の発電技術「核融合」の2024年時点での紹介本。既に日本で核融合実験装置「JT-60SA」があることをはじめて知った。ベンチャーCEOの予想では2050年ごろ実用化らしい。先の長い開発だけれど希望が持てると感じた。2024/11/28
Y
0
この本は人類にとって夢のエネルギー源である核融合発電の現状をわかりやすく解説した一冊だ。写真も多くて見ているだけでも面白い。理論的には可能でも実際に核融合発電を実現することは容易ではない。16.5メートルもの巨大コイルであっても許容される誤差はわずか1ミリ程度とは、プラズマとは繊細なものだ。近年は民間ベンチャー企業も核融合開発に参入しており技術革新を加速させている。いつまで経っても実現しないと言われる核融合発電だが着実に前進しているようだ。2024/07/17
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