出版社内容情報
宇宙のあらゆる現象をたった一つの数式であらわす「万物の理論」。物理学者たちが追い求めるこの“神の設計図”の最有力候補こそ「超ひも理論」です。
超ひも理論は,道ばたの小石から私たちの体,そして宇宙の星々にいたるまで,すべてのものは細かく分割すると最終的にごく小さな「ひも」にたどりつくと考える理論です。超ひも理論によると,この世界は縦・横・高さの3次元空間ではなく,9次元空間だといいます。
超ひも理論は未完成の理論ですが,完成すればこの宇宙の誕生から終わりまで,いまだ科学で解明できていない,さまざまな謎の答えをもたらすと期待されています。
本書では,物理学の最先端理論である超ひも理論を,基礎からやさしく解説しています。まるでSFのような,めくるめく超ひも理論の世界をお楽しみください。
内容説明
この世界の根源は「ひも」だった!宇宙誕生の謎にせまる。
目次
第1章 超ひも理論とは何か
第2章 超ひも理論の「ひも」はどのようなものか
第3章 すべての力はひもが生みだしている
第4章 万物の理論を求めて
第5章 超ひも理論が予言する「9次元空間」
第6章 この宇宙に残された謎と超ひも理論
著者等紹介
橋本幸士[ハシモトコウジ]
京都大学大学院理学研究科物理学専攻教授。理学博士。1973年生まれ。京都大学理学部卒業。専門は、超弦理論、素粒子論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
5
わかりやすい。文系の自分でも理解ができた。 ひも理論にたどり着いた過程が興味深い。2025/03/31
Y
1
わかりやすく楽しい本。 素粒子力学の本を何冊か読んだが、これが一番わかりやすかった。2024/12/14
石ころくん
1
この世の中が何でできてるかというのは昔から多くの人々が挑んできた謎ですが、現代物理学でその答えの最有力候補であるのが超ひも理論でありその超ひも理論の解説を数式を使わずにわかりやすくしている本です。 とてもワクワクしました。2024/10/24
Shinjuro Ogino
1
今までの紹介書の中で私には一番判りやすかった。紐の長さは10の-35乗m(原子核は10の-15乗m)、張力は10の44乗N、振動数は10の42乗ヘルツ。紐は9次元の空間(重力は距離の8乗に反比例)。宇宙の未来について3つの見方。a)ダークエネルギの密度が今後も一定→加速的に膨張し、空っぽになる(Big Freeze)。b)密度が増加→空間の膨張で引き裂かれる(Big Rip)。c)密度が減少→宇宙が収縮し1点につぶれる(Big Crunch)。2024/08/03