出版社内容情報
地球では大気や海が循環したり,地震や噴火がおきたりと,さまざまな現象がおきています。地学とは地球の活動や,周囲をとりまく宇宙について幅広い内容をあつかう学問です。
実は近年,地学の知識がこれまで以上に重要視されています。環境問題や資源の問題,自然災害の問題など,地球環境の変化が私たちの暮らしに大きな影響をおよぼすようになっているからです。
本書は地球の構造やプレートの運動,山の形成や地震と火山のメカニズム,大気と海洋や天気と気候 ,宇宙や太陽系の成り立ちといった,地学の基本的な内容をぎゅぎゅっと凝縮した1冊です。ときに繊細で,ときにダイナミックな地球のサイエンスを,たっぷりとご堪能ください。
目次
1 私たちの住む「地球」の姿にせまる(地球の中心部は超高圧で超高温!;マントルの動きが、地球内部の熱を外に逃がす ほか)
2 「山や谷、洞窟」はどうやってできるのか(地球の火山活動が、さまざまな鉱物を生みだした;堆積した岩石を調べると、当時の環境がわかる ほか)
3 暮らしにかかわる「地震」と「火山」(巨大地震はプレートの境界で発生する;地球の深部でおきる地震と浅い場所でおきる地震 ほか)
4 生命の存在に欠かせない「大気」と「海洋」(地球をおおう大気には四つの層がある;気温差や気圧差が大気を動かす ほか)
5 宇宙誕生と壮大な地球の歴史(宇宙はどのようにして誕生したのか;宇宙誕生から数億年後、恒星が生まれた ほか)
著者等紹介
田近英一[タジカエイイチ]
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授。博士(理学)。1963年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門は地球惑星システム学、地球史学、比較惑星環境学、アストロバイオロジー。地球環境の進化や変動、地球と生命の共進化、惑星環境の進化や安定性などの理論的な研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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