内容説明
先生!宇宙は将来なくなってしまうって、本当ですか!?地球は一体どうなってしまうんでしょう!この本では、たくさんの楽しいイラストや図を使って、わかりやすく解説します。この本を読めば、壮大なる宇宙の一生について、よくわかると思いますよ!
目次
0時間目 プロローグ(宇宙には、いつか「終わり」がくる)
1時間目 「終わりを」考えるための宇宙の「はじまり」(宇宙は無から生まれた)
2時間目 天体時代の終わり(地球と太陽の死;星と銀河の終わり)
3時間目 宇宙の終わり(宇宙の最期、三つのシナリオ;第4のシナリオ、宇宙の突然死;宇宙の終わりを占う最新研究)
著者等紹介
横山順一[ヨコヤマジュンイチ]
東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター教授。理学博士。群馬県富岡市生まれ。東京大学大学院理学系研究科中退。専門は宇宙論・重力波(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
45
良著。ほぼ1時間で読了。本当にわかりやすく、最新の宇宙論をひとまとめに知ることができた。文系というタイトルだが、中学・高校の図書館にも置いてほしい。星や銀河の輝く、ロマンをかきたてられる活発な宇宙は、歴史全体のほんの初期でしかなく、138億年も一瞬にもあたらない短さでしかないことがよくわかる。アインシュタイン自身が取り下げた宇宙項が、今やそのままで復活しているというから、自然は人間にとっていつでも驚異だと感じる。相対論と量子論を組み合わせて、はじめて宇宙像を考える突破口になったこともよくわかった。2023/12/29
おたま
34
宇宙の始まりから宇宙の終わりまで、現在の宇宙論、量子論等で明らかになっている知見を概観し、宇宙の終末に対してどのようなシナリオが考えられるのか書かれている。まだ宇宙の始まりについても本当のところは分かっていないが、10の100乗年後には宇宙は完全に死滅するだろうということ。がしかし、その先がないわけではないとも。とにかくあまりに規模の大きな話であり、そうしたことをも予測できてしまう人間の認識にも改めて驚きをもつ。平明に書かれていて分かりにくくはないが、始終眩暈のするような本だった。2023/10/14
ペカソ・チャルマンチャイ
4
最高です。一般宇宙本読みまくっている私が思うに、No.1かもしれない。文系素人と大学の先生の会話という形で進んで行くのだが、これが分かりやすい。挿し絵も豊富でとても親切。大学教授になぜこんな分かりやすい本が書けたのか不思議だったけど、大学教授はあくまで監修で、ニュートンプレスのライターによって書かれたものなんですね。納得です。2023/09/11
たま
2
超ひも理論も「はぁ…なるほど……?????」だったのにトンネル効果は「そんなんありかよ!!!」過ぎるよ〜2024/12/28
recureat
1
様々なコンテンツで宇宙の終わりというのは紹介されているが、個人的に気になっていた天体の終わり(本書では天体時代)について少し踏み込んで書かれていたのでとても助かりました。 また、名前だけは聞いたことがある超ひも理論についても解説がなされており、少し理解が深まりました。2024/07/28