出版社内容情報
10を何回くりかえしかけ算すると、1000になるでしょうか? 答えは3回です。「対数」とはこのように、「同じ数のかけ算をくりかえす回数」です。対数は、高校の数学の授業で登場して、たくさんの高校生を苦しめているようです。
対数は、今から約400年前の大航海時代に生まれました。GPSなどなかった当時、船の正確な位置を知るためには、膨大な計算が必要でした。また、天動説から地動説への転換がおきていた時代でもあり、天文学の研究でも、複雑な計算がされていました。そこで、複雑な計算を簡単にする魔法の道具として、対数が生みだされたのです。そして対数は、コンピューターの発達した現代でも、便利で、なくてはならない存在です。
本書は、2019年7月に発売された、最強に面白い!! 『対数』の、プレミアム版です。対数を理解するための指数から、指数と対数の計算法則、自然対数まで、対数をゼロから学べる1冊です。〝最強に〟面白い話題をたくさんそろえましたので、どなたでも楽しく読み進めることができます。ぜひご一読ください!
内容説明
地震や音楽にも対数がひそむ!指数と対数がゼロからわかる!!
目次
第1章 対数を理解するための指数(観測可能な宇宙の大きさは、880000000000000000000000000メートル;原子核の大きさは、0.000000000000001メートル ほか)
第2章 対数と指数は同じものだった!(1等星と6等星の明るさは、100倍ちがう;マグニチュード7と9、エネルギーは1000倍ちがう ほか)
第3章 指数と対数の計算法則(指数の法則1―累乗のかけ算は、足し算で計算;指数の法則2―かっこの指数は、指数をかけ算 ほか)
第4章 計算尺と対数表を使って計算しよう!(対数目盛りが、計算尺のカギだった!;計算尺のしくみ―2×3の計算 ほか)
第5章 特別な数「e」を使う自然対数(金利の計算からみつかった不思議な数「e」;オイラーは、対数からeにたどりついた1 ほか)
著者等紹介
今野紀雄[コンノノリオ]
横浜国立大学大学院工学研究院教授。博士(理学)。1957年、東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。専門は、確率論。主な研究テーマは、量子ウォーク、無限粒子系、複雑ネットワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マグロのお刺身
kuriko