出版社内容情報
人体は過酷な環境に置かれたとき,どれほど順応できるのでしょうか? 20世紀はかつてないほどの人々が,地球上でもとりわけ厳しい灼熱の地や極寒の高山を目指しました。本書は,ヒマラヤ,北極,南極,砂漠などの極限環境への探検に焦点をあて,人体の物理的限界を研究する極限生理学の歴史を解説します。
また,遠征型の科学実験の背景となる政治的な思惑や植民地統治の状況についても明示。過酷な環境を実験場と捉え,危険な挑戦に立ち向かってきた研究者たちの歴史と,それに伴う科学の発展の軌跡を鮮烈に描きます。
内容説明
人体は過酷な環境に置かれたとき、どれほど順応できるのでしょうか?20世紀はかつてないほどの人々が、地球上でもとりわけ厳しい灼熱の地や極寒の高山を目指しました。本書は、ヒマラヤ、北極、南極、砂漠などの極限環境への探検に焦点をあて、人体の物理的限界を研究する極限生理学の歴史を解説します。また、遠征型の科学実験の背景となる政治的な思惑や植民地統治の状況についても明示。過酷な環境を実験場と捉え、危険な挑戦に立ち向かってきた研究者たちの歴史と、それに伴う科学の発展の軌跡を鮮烈に描きます。
目次
第1章 はじめに:高さと寒さの極限へ向けて
第2章 悲鳴を上げる肺
第3章 氷の原野
第4章 現地に固有の知識
第5章 山の上の血液
第6章 死も含めた最先端領域
著者等紹介
へギー,ヴァネッサ[ヘギー,ヴァネッサ] [Heggie,Vanessa]
博士。近代医学と生物医学の歴史家(1950年頃~近代)。スポーツ医学と生理学、探検とエクストリームスポーツ、人種と性別の科学(進化、優生学、性検査)、ヴィクトリア朝の公衆衛生・女性医師・看護師、体育と家庭教育、北極と南極における生物医学、人体実験、人間の限界(熱、寒さ、高度)など幅広く研究を行う
紫藤治[シドウオサム]
島根大学医学部・生理学講座(環境生理学)教授。金沢大学医学部医学科卒。博士(医学)。専門は温熱生理学。体温調節、温度馴化を中心とした130編以上の国際学術論文を著すほか、生理学に関する共著など多数。日本生気象学会研究奨励賞、久野寧賞などを受賞
伊藤伸子[イトウノブコ]
翻訳者。自然科学を中心とした書籍の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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robamimim
かんな
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