出版社内容情報
「微分積分(微分と積分)」なんて、いったい誰が考えだしたんだ! と腹立たしく思ったことがある人もいるのではないでしょうか。微分積分は、中学高校で習う数学の中で、最もつまずきやすい単元の一つといわれています。
微分積分が誕生したのには、理由があります。16 ~17世紀のヨーロッパでは、大砲の弾を的に当てるために、砲弾の軌道の研究がさかんに行われました。山なりに進む砲弾の進行方向は、たえず変化していきます。そのため、変化のしかたを計算で求めることができる〝新しい数学〟が、どうしても必要だったのです。そして、その〝新しい数学〟をつくることに挑戦し、微分積分を誕生させたのが、23歳の若者、アイザック・ニュートンです。
本書は、2019年2月に発売された、最強に面白い!!『微分積分』の、プレミアム版です。ニュートンがどのように微分積分を誕生させたのかをたどりながら、微分積分をゼロから学べる1冊です。〝最強に〟面白い話題をたくさんそろえましたので、どなたでも楽しく読み進めることができます。ぜひご一読ください!
内容説明
誕生から微分方程式まで!微分積分がゼロからわかる!!
目次
イントロダクション
第1章 微分積分の誕生前夜(大砲を命中させろ!砲弾の軌道が研究された;座標を使えば、線を数式であらわせる! ほか)
第2章 ニュートンがつくった微分法(接線を引くには、どうしたらいい?;「曲線は、小さな点が動いた跡だ!!」 ほか)
第3章 微分と積分の統一(積分法の起源は、2000年前の古代ギリシア!;積分の発想で、星の運動の法則やたるの容積を求めた;17世紀に、積分の技法が洗練されていった ほか)
第4章 微分積分で“未来”がわかる(接線の傾きが、「速度」をあらわすこともある;ロケットの高度を予測してみよう! ほか)
第5章 高校生が習う微分積分(速度を求めることは、微分の考え方に通じる;リンゴを落としたときの、ある瞬間のリンゴの速度 ほか)
著者等紹介
〓橋秀裕[タカハシシュウユウ]
大正大学学長・心理社会学部教授。博士(学術)。1954年、埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は数学史・科学史。西欧近代数学・自然学の成立史を哲学・思想史的に理解しようとしている。ニュートン研究がライフワーク。最近は、科学と宗教の歴史的関係にも関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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