内容説明
「この世界は何でできているのか?」この問いは古来、多くの哲学者、科学者たちがいどんできた人類の究極の謎といえます。あらゆる物質は「原子」でてきており、原子はさらに小さな電子などの「素粒子」からできています。この素粒子の正体を小さな「ひも」だと考えるのが、超ひも理論(超弦理論)です。物質の根源を探る超ひも理論の研究は、「宇宙のすべてを支配する法則」を知ることに直結すると考えられています。また、超ひも理論の研究をもとに、「この世界は実は9次元空間である」「空間は幻かもしれない」といったおどろきの予言もなされています。“究極の理論”ともいわれる超ひも理論の世界へと旅立ちましょう。
目次
1 物質の正体は「ひも」(物質は、いったい何でできている?;物質の最小部品は、「ひも」かもしれない ほか)
2 ひもの不思議な性質(伸び縮みし、切れたりつながったりできる;素粒子の反応を、ひもであらわす ほか)
3 かくされた次元の謎(「次元」とは、何か;世界が3次元である必要はない ほか)
4 超ひも理論がみちびく「ブレーンワールド」(私たちの宇宙は“膜”かもしれない;「Dブレーン」は無数のひもが集まったもの ほか)
5 「究極の理論」への道(アインシュタインが残した「宿題」;超ひも理論の「超」って、どういう意味? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
10
点として考えた際に発生する矛盾がヒモだと解決するらしいが、難解だった。2023/11/09
HaruNuevo
7
素粒子がひもかもしれないというところは、多少脳内でイメージできるのだが、余剰次元の話になった途端にわけわかめ。ふーん、としか言いようがないけど、こんなこと考えた物理学者や数学者の頭はどうなってるんだろう。 でも、面白いよ、実際。わからないけどわかりやすい、そんな感じ。2023/02/14
都人
5
物質の最小単位の素粒子は、小さな「ひも」状のもの。その「ひも」状の素粒子の振る舞いを矛盾無く説明出来るのは「9次元空間」だという。理解は不可能ながら、何故か楽しい。2022/08/08
ray
2
☆3 想像するのが難しい…。4次元でも驚きなのに9次元空間。でも、こんなにも未知のものに囲まれているのって、とってもわくわくする。2022/06/03
dahatake
0
大きな図版で、ひも理論を説明してくれる。 9次元が見えない論理として、2次元の人には3次元の動きで見えないことがあるという例は良かった。 紐から、膜の論理もきょうみ深い。そして対称性の話も。対称性から、導き出されている論理が多い。2023/09/03