内容説明
現代はまさにデータ全盛の時代です。ビジネスの現場や公的機関ではデータ分析による意志決定が加速し、一般の人にとっても、身の回りのデータの読み方の重要度が増しています。しかし、その判断の根拠となるデータは本当に客観的なものでしょうか。本書は、中世の納税システムから国連の専門家会議による調査結果まで、データが生まれる過程でどのような歪みが生じるか、豊富な具体例を挙げて丁寧に解説します。この本を読むことで、データの歪みに気づき、より正しく世の中を見ることができるようになるでしょう。
目次
序章 二つの文化
第1章 手つかずの数字など存在しない
第2章 数字はどのように生まれるのか
第3章 数字の意味を知るには
第4章 数字はどのように力をもつのか
第5章 数えることが人の心をどう変えるのか
第6章 数えることの倫理
終章 ウイルスと数字の拡散
著者等紹介
ストーン,デボラ[ストーン,デボラ] [Stone,Deborah]
ブランダイス大学ヘラー社会政策・経営学大学院名誉教授。ミシガン大学卒業。マサチューセッツ工科大学で博士号(政治学)取得。専門は主に健康政策、社会政策における政策分析。近年は発展途上国における政策立案機関研究と政策分析にも力を入れている。1997年『Policy Paradox(政策パラドックス)』でアメリカ政治学会よりウィルダフスキー賞受賞。同書は6言語に翻訳されるベストセラーとなった。マサチューセッツ州在住
千葉逸人[チバハヤト]
京都大学情報学研究科博士課程修了後、九州大学准教授などを経て、東北大学材料科学高等研究所教授。専門は力学系理論。工学出身の数学者として、他分野との交流や、現実社会への応用まで見据えた基礎的な数学の研究に関心がある
田口未和[タグチミワ]
上智大学外国語学部卒。新聞社勤務を経て翻訳業に就く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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