内容説明
宇宙のあらゆる現象を解き明かすかもしれない、最先端の物理理論なんです!知識ゼロから読めちゃう超入門書!
目次
1時間目 これが超ひも理論だ(世界は何でできている?;素粒子ってどんなもの?)
2時間目 ひもの正体にせまろう!(超高速で振動するひもが「物質」をつくる;「力」はひもが生みだしていた;超ひも理論の歴史を知ろう!)
3時間目 超ひも理論は「9次元空間」を予言する(9次元空間の世界;超ひも理論に欠かせない不思議な膜)
4時間目 発展をつづける超ひも理論(物理学者が追い求める究極の理論;超ひも理論で、宇宙を解き明かす;超ひも理論の証拠を探せ)
著者等紹介
松尾泰[マツオユタカ]
東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。1960年、福岡県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。専門は、理論物理。現在の研究テーマは、M理論・超弦理論・ゲージ理論における双対性と関連する数理物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
34
『文系のためのめっちゃやさしい~』シリーズ初の物理系。一気に「超ひも理論」とはね。たぶん、これは「超ひも理論」の素描の素描ぐらいに簡略化して書かれていると思う。でも、内容は凄い。素粒子は全てひもの振動から生まれているとか、我々の宇宙は3次元を超え9次元であり4次元以上の余剰次元は小さく丸め込まれて存在しているとか、並行宇宙を想定するブレーン・ワールド仮説とか、もう完全にSFの世界。超ひも理論によって切り拓かれつつある物理学の最前線を概観するのでせいいっぱい。なんとなくSF『三体』を思い出してしまった。2021/07/03
tom
28
二回読む。とても分かりやすく書いてくれている。でも分からないところは分からない(当然のことだけど)。三次元世界で生きてる人間には、九次元の世界に何があるのか見るのは不可。でも、九次元世界を前提にして、超ひも理論に基づいて計算すると、物理の世界を説明できる。よって、超ひも理論は「きっと」正しいということらしい。こういう計算のできる人、それだけでエライと思う。でも、超ひも理論が間違っているという実験結果が出てきたとき、研究者はひっくり返って、のたうち回ることになる。そんなことにならないことを祈る。2024/06/22
Mc6ρ助
19
読友さんの感想から。昔懐かしガモフさんの相対性理論入門を読む気分、読んだからといって何を理解したわけではないと百も承知の上でそれでも何かこの世の中の真理を知ってしまったと思えるのでした。ところで超ひも理論のSF(ってなんだ)ってのは読んだことがないような気がするが、「三体」の11次元はこの先なのか知らん。2024/09/03
宇宙猫
17
★★★★ 超ザックリ解説。難しくて良く分からなかった超ひも理論が、なんとなく理解できた気がする。こういう本はありがたい。2024/07/31
大島ちかり
11
難しくもあり、壮大でもあり、未知の世界でもあり、ミクロの世界でもある。自然界の力は四つ。電磁気力、重力、強い力、弱い力。ん?そして、太陽の輝きは弱い力。ん? 分からなくていいんです。まだエネルギーが足りなくて、仮説なのですから。でもこの世の中は全てひもらしいですよ。想像するだけで面白い。2024/12/17