内容説明
主流を占める現代の細胞学者の研究の基礎を築きながら、これまで看過されてきた研究者は多い。本書ではそれらの研究者がつまずいたり、袋小路に迷い込んだりしながら、紆余曲折を経てめざましい発見に至るまでの知的苦闘を、国家間の対立によって情報が歪められた、当時の政治的社会的背景を織りまぜながら辿っていく。
目次
初期の顕微鏡使用者たち
小球、繊維、ねじれた円柱
フランスの場合
植物学者たちの熱い論争
ドイツの標準的教本の見方
小さな動物たち
デュモルティエとモール
細胞核の発見
組織学発祥の地
ミュラー、シュライデン、シュヴァン〔ほか〕
著者等紹介
ハリス,ヘンリー[Harris,Henry]
オックスフォード大学で欽定講座を担当する名誉教授で、イギリス有数の医学者である。オーストラリアで教育を受け、シドニー大学で最初の学位(現代言語学)を受けたあと、オックスフォード大学へ移って1963年から’92年までサー・ウィリアム・ダン病理学学校の校長を務めた。世界各地の大学で講義し、細胞生物学とガン研究の分野でたびたび表彰を受けている。出版物には「Nucleus and Cytoplasm」(’68年)「Cell Fusion」(’70年)「The Balance of Improbabilities」(’87年)「The Cells of the Body」(’95年)などがある
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