内容説明
日本の女性名の史的研究は、その複雑・多様さからこれまで着手されることなく、今なお未開拓の分野の一つをなしている。そのため、日本人は個々の女性名の由来を知らず、手探りで新生の女児に命名しているのが現状である。独自の歴史方法論で知られる著者は、長年この分野の究明を志し、弥生時代から現代にいたる女性名の沿革を歴史的に体系づけるという困難な研究に成功した。
目次
第2部 混成古代―承前(宮廷貴族の女性名;庶民の女性名;貴族女性の通常名;庶民女性の名)
第3部 中世(公家社会の女性名;切支丹の霊名;将軍家の女性;武家女性の名;文学作品にみえる女性;娼姑の名;女性の法名)