出版社内容情報
どうして日本の〈家庭料理〉は
こんなにも豊かになったのか。
そして、どうしてこれほどハードルが高く、
女性たちを苦しめるものとなってしまったのか。
「一汁一菜のすすめ」は救いとなるのか。
デパ地下の惣菜や宅配食の流行は
家庭の食卓を変えたのか。
明治維新による西洋料理移入で激しく変化した日本の食。なかでも大きかったのは性別役割分業が固定され、〈主婦〉の重要な責務として〈家庭料理〉が成立したことである。以後、日本の家庭料理は親から子へと継承されるレシピにあきたらず、明治期に生まれた家庭向け料理書や女性誌などさまざまなメディアによる発信、および国の栄養政策などにより多様化し、世界に類を見ない和洋中エスニックが折衷した食卓が完成した。
膨大な資料から日本の家庭料理の150年を振り返り、これからを展望した「scripta」好評連載の書籍化。
【著者】畑中三応子(はたなか・みおこ)
1958年生まれ。『シェフ・シリーズ』と『暮しの設計』(ともに中央公論新社)の編集長をつとめるなど、編集者としてプロ向けの専門技術書から超初心者向けのレシピブックまで約300冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代日本の食文化を研究・執筆。著書に『ファッションフード、あります。――はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『熱狂と欲望のヘルシーフード――「体にいいもの」にハマる日本人』(ウェッジ)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフード――肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)など。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞受賞。
【目次】
内容説明
なぜ日本の〈家庭料理〉はこんなにも豊かになったのか。そして、どうしてそれが〈主婦〉の役割となり女性たちが”献立の呪縛、手作りの重圧”に苦しめられることとなったのか。膨大な資料から日本の家庭料理の150年を振り返り、これからを展望する。
目次
1 江戸時代のベストセラー料理書
2 文明開化で「西洋料理」がやって来た
3 「家庭料理」の発展がはじまった
4 大正のキーワードは「栄養」と「経済」
5 「ご家庭グルメ」が花開いた昭和モダンライフ
6 贅沢は敵、銃後の家庭料理
7 飢餓と栄養失調からの脱出
8 日に日によくなる味と質、やっと戦後が落ち着いた
9 特需景気で戦前の水準を超えた食生活
10 食生活も急成長、高度経済成長期
11 「日本型食生活」の完成と料理のホビー化、レジャー化
12 グルメ化、ヘルシー化、国際化
13 バブルの崩壊と世紀末の食卓
14 ますます忙しくなる生活時間、二極化する「ファスト」と「スロー」
15 無理しない、頑張りすぎない、普通でよくなった家庭料理
16 それでも作り続けるために
著者等紹介
畑中三応子[ハタナカミオコ]
1958年東京生まれ。『シェフ・シリーズ』と『暮しの設計』(ともに中央公論新社)の編集長をつとめるなど、編集者としてプロ向き専門技術書から超初心者向きレシピブックまで約300冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代日本の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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