出版社内容情報
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Wikipedia Town?
2017年には日本各地で100回以上開催され企画実施およびサポートした全員がLibrary of the Year優秀賞を受賞!
世界最大の多言語オンライン百科事典「ウィキペディア」の項目を充実させることで地域の魅力を発信しよう!という、まちおこしプロジェクト「ウィキペディアタウン」が静かに広がっている。
プロジェクトの舞台の多くは地域コミュニティや図書館、博物館。
地元図書館の資料をつかって地域のことを一緒に調べ、ウィキペディア上に地域が誇る名所や文化財の記事を作成。現地にQRコードを貼って誘導するなど観光案内板の代わりとして、次世代への文化継承のツールとして、さらには「調べ学習」や「情報学習」の一環として――
さまざまな可能性を秘めた本プロジェクトについて、公立高校の図書館司書で、ウィキペディアタウンの講師もつとめる著者が、自らの経験を振り返りながら、その楽しみ方と活用の仕方をガイドする。
内容説明
ある都市のウィキペディア項目に高画質の写真や詳細な紹介文を加えたところ、観光収入が増加した―まちの活性化やオープンデータ推進の取り組みとして地域コミュニティや図書館、教育現場などから注目を集める「ウィキペディアタウン」。その魅力と活用の仕方をガイドする!
目次
第1部 ウィキペディアタウン、始めました―地域を知る・新たなつながりが生まれる(はじまりの「こまねこまつり」―地域初のウィキペディアタウン開催;歴史に埋もれた丹後の女性たち―「ウィキギャップ」とある女性郷土史家との出会い;みんな大好き「酒ペディア」!―地域を見る目の重層性;砂の鳴る琴引浜で高校生と「3Qタウン」―次世代につなぐバトン)
第2部 読者から編者へ―地域情報を“正しく”発信する(地元の伝統産業と格闘した日々―ウィキペディア編集デビューの頃;見知らぬ誰かの助け舟―ウィキペディア・コミュニティの入り口へ;偽文書“椿井文書”が立ちはだかる―地域情報を“正しく”発信できるか ほか)
第3部 イベントから日常へ―ウィキペディアタウンの課題と可能性(誰もが町づくりの当事者へ―見本市と情報の整備;図書館発の企画とその継続を妨げるもの;ウィキペディアタウンの始めかた)
著者等紹介
伊達深雪[ダテミユキ]
京都府立高校の学校図書館司書。地域学習や情報教育にウィキペディアの活用を推進し、京丹後市を中心にウィキペディアタウン開催を支援するボランティア活動(edit Tango)を創始、地域や高校、大学などで年間20回以上のエディタソンに関わる。令和元年度文部科学大臣優秀教職員表彰、第50回学校図書館賞奨励賞ほか受賞多数。2019年には勤務校がLibrary of the Year優秀賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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