アメリカンビレッジの夜―基地の町・沖縄に生きる女たち

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アメリカンビレッジの夜―基地の町・沖縄に生きる女たち

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  • サイズ 46判/ページ数 428p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314011822
  • NDC分類 395
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「対話はいつもあまりに単純化され、人々は口をつぐみ黙りこむ。
矛盾をもっと認識することで人々は話しやすくなる」

1972年に日本へ復帰するまでの27年間、アメリカに占領・統治され、その後も基地が置かれた沖縄は、戦後70年以上、基地との共生を強いられてきた。米兵による犯罪や事故、自然破壊もあとをたたない。2016年に20歳の女性が米軍関係者により暴行を受けて殺害されると、抗議デモは過去20年を通じて最大規模となった。米軍基地をめぐって対立する日米両政府と沖縄県。普天間基地の移設問題も混迷をきわめている。

だが、沖縄の基地をめぐる問題を二極化することでこぼれ落ちてしまう現実がある。そう感じた日系四世の著者は、沖縄に生きるあらゆる立場の女性――沖縄戦で学徒看護隊に動員された女性、基地で働く女性、米兵との恋愛結婚を夢見る女性、アイデンティティに悩む「アメラジアン」、基地反対運動の活動家ら――の話を聞き歩いた。彼女たちの言葉から、複雑で矛盾に満ちた沖縄の歴史と現実が浮かび上がる。


類いまれな語り手が、帝国の基地の町に生きるとはどういうことかを鮮やかに描き出す

ジョン・ダワー(『敗北を抱きしめて』著者)推薦

(カバー写真・岡本尚文)


【著者】アケミ・ジョンソン(Akemi Johnson)
ブラウン大学東アジア研究学科卒、アイオワ大学大学院創作科修了。フルブライト奨学金を得て日本に留学中、沖縄に滞在したほか、京都アメリカ大学コンソーシアムでも学んだ。現在は沖縄について各紙誌に寄稿するほか、ジョージ・ワシントン大学、ハワイ大学などで教鞭をとる。初の著書となる本書でウィリアム・サローヤン国際賞にノミネートされた。

【訳者】真田由美子(さなだ・ゆみこ)
翻訳家。ノンフィクションの主な訳書にカーギル『聖書の成り立ちを語る都市』(白水社)、リンジー『まっくらやみで見えたもの』、ウィルソン『キッチンの歴史』(以上、河出書房新社)、コーエン『あなたはあなたのままでいい』(イースト・プレス)ほか、小説ではピアースの短編集『小型哺乳類館』(早川書房)がある。

内容説明

彼女たちの言葉から、複雑で矛盾に満ちた沖縄の歴史と現実が浮かび上がる。

目次

リナ
イヴ
アシュリー
サチコ
アリサ
スズヨ
デイジー
ミヨ
エミ
チエ
アイ

著者等紹介

ジョンソン,アケミ[ジョンソン,アケミ] [Johnson,Akemi]
ブラウン大学東アジア研究学科卒、アイオワ大学大学院創作科修了。フルブライト奨学金を得て日本に留学中、沖縄に滞在したほか、京都アメリカ大学コンソーシアムでも学んだ。現在は沖縄について各紙誌に寄稿するほか、ジョージ・ワシントン大学、ハワイ大学などで教鞭をとる。初の著書となる『アメリカンビレッジの夜―基地の町・沖縄に生きる女たち』でウィリアム・サローヤン国際賞にノミネートされた

真田由美子[サナダユミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

44
【沖縄53】この書名で、11名の女性へのインタビューが目次に並ぶので、てっきり沖縄のアメラジアン(主に米軍人の父と沖縄の人の母の子)やアメジョ(専ら米軍人と付き合う)の生活史かと思った。確かに生活史は生活史なのだが、例えば岸政彦さん【沖縄52】のような、いやそれを超えた沖縄社会への洞察があり、驚愕し深く感じ入った。驚きは三つある。■著者は日系四世(広島出身)の米国社会学者。来日して日本は「純血の神話に彩られた均一性に憑かれた国」(p18)であることを知る一方、沖縄は「コンタクトゾーン(複数文化接触領域)↓2022/01/10

たまきら

39
日系アメリカ人四世の著者だから書けた…渾身をこめた一冊です。日本が「アメリカよりも人種の純潔と階級の神話に彩られ、いわば均質性に憑かれた国であることを知った」彼女が、沖縄の複雑な歴史といまに惹きつけられ多くの人々と出会っていく。そうした女性たちの名前が付けられた章に悲しんだり怒ったり。以下印象に残ったことを。米軍兵士との結婚で起きる問題の一つで、バーベキュー用に買ったお肉を昆布で煮られた話が出てきたんですが、ここには大笑いしてしまいましたよ。「価値観の違い」ってほんと恐ろしくも笑える。2022/03/14

つちのこ

36
ここは日本であって、日本じゃないのか…沖縄を旅した先日、やんばるの森に忽然と現れた米軍の戦闘訓練センターに驚いた。沖縄に暮らす女性たちを軸に、沖縄が抱える数多の問題を歴史と現実からするどくえぐった努力作である。特に米軍基地の問題については、過去から頻発している性暴力事件を検証しながら日米関係のはざまに生きる沖縄の行く末に警鐘を鳴らしている。最後まで読んで、日系4世の著者が基地反対の強い信念のもとにこれを書き上げたことを知った。日本人ではなく、文中ではあえて沖縄人と表現した意味合いを理解しなければならない。2021/11/29

kan

19
ものすごい力作。基地の恩恵を受け交流し共存しつつ、基地がなければ生命や尊厳は失われなかったはず、という矛盾と複雑さをはらむ沖縄を、一人一人顔の見える女性のストーリーから克明に描き出す。受忍や憎しみと、独自性の発展が合せ鏡のようだ。さらに本土による沖縄の現在と過去の扱いが、問題を二重の入れ子構造のようにしていることがよくわかる。アメラジアンやセックスワークやアイデンティティなど、個人の人生や価値観と政治や歴史の繋がりが、多角的な視点から掘り下げられている。翻訳もすばらしかった。2022/03/11

駒場

17
大著と呼ぶにふさわしい、沖縄本土復帰50年を機に是非広く読まれてほしい本。基地の持つ"男性性"ゆえに一番影響を受けてきた沖縄の女性たちの視点を通し、琉球から沖縄戦、占領、本土復帰、基地問題、性暴力といったテーマを広く冷静な目で見通す。米兵と恋愛関係になる女性を「アメ女」と呼んで蔑視するような社会と、性暴力被害者に純潔性を求める世論といった問題を非常にうまく言語化していて、「米軍的なものとファックしたりされたりする関係になりたいのは、実のところ政治を動かしている男たちだ」というくだりには唸った2022/05/16

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