動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

個数:
電子版価格 ¥2,200
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

  • 提携先に9冊在庫がございます。(2024年03月19日 20時50分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314011495
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0045

出版社内容情報

【試し読み】はこちら(PDF)



進化の末に、動物は「賢さ」を獲得した。
それは人間も、サルも、カラスも、イルカも、タコも、みんな同じである。
われわれは自分たちだけが賢いと思っていないか?

心理学との境界線を行くユニークな動物研究の分野を開拓してきた著者が、動物行動学の歴史から最新の研究まで、豊富な事例を示すとともに読者へと問いかける。ドゥ・ヴァールが新たに提唱する「進化認知学」とは――
人間中心の科学から脱却し、動物の認知とは何かを見つめなおす。

驚きのエピソード満載、著者自身の手によるイラスト多数。待望の最新作!

●チンパンジーは食べ物のありかを知っていることを悟られないようにふるまう
●カケスは相手が何を欲しがっているか見極めてプロポーズの贈り物を選ぶ
●アシナガバチは一匹ずつ顔が違い、仲間の顔を見分けている
●タコは自分を攻撃した人間を覚えていて、怒りをあらわにする

【著訳者情報】
【著者】フランス・ドゥ・ヴァール (Frans de Waal)
動物行動学者。米・エモリー大学教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者。米国科学アカデミー会員。
『共感の時代へ』『道徳性の起源』(以上、紀伊國屋書店)、『チンパンジーの政治学』(産経新聞社)、『利己的なサル、他人を思いやるサル』(草思社)ほか邦訳された著書多数。

【監訳】松沢哲郎 (まつざわ・てつろう)
京都大学高等研究院特別教授、京都大学霊長類研究所兼任教授。
1977年11月から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、野生チンパンジーの生態調査も行う。 チンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探 り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓した。『想像するちから』(岩波書店第)で65回毎日出版文化賞、科学ジャーナリスト賞2011を受賞、ほか著作多数。 2004年紫綬褒章受章、2013年に文化功労者。

【訳】柴田裕之 (しばた・やすし)
翻訳者。訳書に、ハラリ『サピエンス全史』(河出書房新社)、『共感の時代へ』『道徳性の起源』『身体はトラウマを記録する』(以上、紀伊國屋書店)、『マシュマロ・テスト 成功する子・しない子 』(早川書房)ほ か多数。


(目次)
第1章 魔法の泉
虫になる/群盲、ゾウを……/人間性否認

第2章 二派物語
犬には欲望があるか?/空腹ゲーム/単純にしておく/馬を責める/安楽椅子霊長類学/雪解け/ビーウルフ

第3章 認知の波紋
ユリイカ!/ハチっ面/ヒトを再定義する/カラス参上!

第4章 私に話しかけて
オウムのアレックス/どこまでが本物の言語能力か?/犬たちへ

第5章 あらゆるものの尺度
進化は人間の頭の手前止まり/他者が何を知っているかを知る/賢いハンスの逆/習慣を広める/モラトリアム

第6章 社会的技能
マキアヴェリ的知性/三者関係認識/論より証拠/ギョッとする協力行動/ゾウの政略

第7章 時がたてばわかる
失われた時を求めて/猫の傘/動物の意志の力/何を知っているかを知る/意識

第8章 鏡と瓶を巡って
ゾウは聴いている/鏡の中のカササギ/軟体動物の知力/郷に入っては/名前で呼ぶ?

第9章 進化認知学

解説(松沢哲郎)/参考文献/用語解説/索引

内容説明

ラットが自分の決断を悔やむ。カラスが道具を作る。タコが人間の顔を見分ける。霊長類の社会的知能研究における第一人者が提唱する“進化認知学”とはなにか。驚くべき動物の認知の世界を鮮やかに描き出す待望の最新作。

目次

第1章 魔法の泉
第2章 二派物語
第3章 認知の波紋
第4章 私に話しかけて
第5章 あらゆるものの尺度
第6章 社会的技能
第7章 時がたてばわかる
第8章 鏡と瓶を巡って
第9章 進化認知学

著者等紹介

フランス・ドゥ・ヴァール[フランスドゥヴァール] [Frans de Waal]
1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、ユトレヒト大学特別教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著書は20の言語に翻訳されている。2007年には「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。米国科学アカデミー会員

松沢哲郎[マツザワテツロウ]
京都大学高等研究院特別教授、京都大学霊長類研究所兼任教授(理学博士)。1977年11月から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、野生チンパンジーの生態調査も行う。チンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓した。2011年に刊行した『想像するちから』(岩波書店)で第65回毎日出版文化賞、および科学ジャーナリスト賞2011を受賞。2004年紫綬褒章受章、2013年に文化功労者

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 6件/全6件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

55
動物研究において「進化認知学」という新たなアプローチを提唱した本と紹介されているが、体系的な学術書というよりは動物にいかに驚くべき認知の力が備わっているかを豊富な事例を挙げながら実証した一冊といった方がいいかもしれない。とはいえローレンツの「ソロモンの指輪」ほど牧歌的な世界ではなく、人間のみを特権的な存在に置きたがる人々を啓蒙しようという明確な意図のもとに書かれているのだが、ではさらに動物倫理にまで話が及ぶかというとそうではなかった。少々長いが驚くべき事例や楽しい話が満載で個人的にはお勧めできる一冊。 2022/11/08

Koichiro Minematsu

55
頭に残った本書の言葉より。人間性否認から始まり、動物の行動は目的志向であるのみならず、未来志向でもある、まで。仮説として示された動物の心的プロセスを、文献から研究から正確に説明する。コクマルガラス、チンパンジー、アリ、イルカ、ゾウにタコまで、賢い生き物が紹介されている。動物好きの子供達にも読んで欲しい。2022/04/17

テツ

31
動物研究の歴史。自分は霊長たるホモサピエンス様だという無自覚な奢りがあるから他の動物の知能が高い低いだのという傲慢な評価を下せる。生物はただ生きるために進化してきただけだ。そこに上下の差なんて存在しないというあたりまえのことだってこうして思い出させて貰わなければ忘れがちだよな。たまたま今はホモサピエンスが繁栄しているけれどそんなのは地球の歴史の中の極僅かな時間。他の動物について考えるときは少しだけでいいから謙虚なきもちになりたい。2018/12/19

グラコロ

25
本書によれば、タコは視覚のある肌と、それぞれ独自に考える八本の足を持つらしい。短い生涯のうちに捕食者から逃れながら子孫を残すために、ほかの生物を真似る驚異的な擬態。タコのパウルは占いの結果に一喜一憂する人間を、絶対にからかって遊んでいる。2018/06/27

小太郎

23
TEDでのプレゼンで知ったフランス・ドゥ・ヴァールさん。題名に惹かれて読んでみました。ユニークな動物の行動に対する研究は「進化認知学」と言われているらしいけど、この本の題名が全てを物語っているように感じました。人間至上主義の行動学者への鋭い批判。動物に対する人間目線の行動認知実験の杜撰さや曖昧さの実例批判はなるほどと読ませる内容でした。動物だって人間と同じような(それ以上の)賢さがあるんだよ~というこの本。目から鱗でした。2019/12/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12073974
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。