消費社会の神話と構造 (新装版)

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消費社会の神話と構造 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314011167
  • NDC分類 331.87
  • Cコード C0030

出版社内容情報

すべては消費される「記号」にすぎない――時代を拓いた名著に新たに索引と幻の原書初版から著者自身による写真2点を追加した決定版

他人との差異を示すためのファッション、インテリア、自動車からメディア、教養、娯楽、余暇、美しさ・健康への強迫観念、セックス、疲労、暴力・非暴力まで――すべては消費される「記号」にすぎない。
1970年にいち早く「消費社会」という概念を提示し時代を拓いた名著に新たに「索引」と幻の原書初版からボードリヤール自身による写真2点を追加した決定版!

【著者紹介】
【著者】ジャン・ボードリヤール :  1929年生まれ。元パリ大学教授(社会学)。マルクスの経済理論の批判的乗り越えを企て、ソシュールの記号論、フロイトの精神分析、モースの文化人類学などを大胆に導入、現代消費社会を読み解く独自の視点を提示して世界的注目を浴びた。その後オリジナルとコピーの対立を逆転させるシミュレーションと現実のデータ化・メディア化によるハイパーリアルの時代の社会文化論を大胆に提案、9・11以降は他者性の側から根源的な社会批判を展開した。写真家としても著名。2007年没。著書に『物の体系』『記号の経済学批判』『シミュラークルとシミュレーション』(以上、法政大学出版局)、『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)、『透きとおった悪』『湾岸戦争は起こらなかった』『不可能な交換』(以上、紀伊國屋書店)、『パワー・インフェルノ』『暴力とグローバリゼーション』『芸術の陰謀』(以上、NTT出版)、ほか多数。

内容説明

他人との差異を示すためのファッション、インテリア、自動車からメディア、教養、娯楽、余暇、美しさ・健康への強迫観念、セックス、疲労、暴力・非暴力まですべては、消費される「記号」にすぎない。時代を拓いた名著に新たに「索引」と幻の原書初版から、ボードリヤール自身による写真2点を追加。

目次

第1部 モノの形式的儀礼(消費の奇蹟的現状;経済成長の悪循環)
第2部 消費の理論(消費の社会的論理;消費の理論のために;個性化、あるいは最小限界差異)
第3部 マス・メディア、セックス、余暇(マス・メディア文化;消費の最も美しい対象―肉体;余暇の悲劇、または時間浪費の不可能;気づかいの秘蹟;豊かな社会のアノミー)
結論 現代の疎外、または悪魔との契約の終わり

著者等紹介

ボードリヤール,ジャン[ボードリヤール,ジャン] [Baudrillard,Jean]
1929年生まれ。元パリ大学教授(社会学)。マルクスの経済理論の批判的乗り越えを企て、ソシュールの記号論、フロイトの精神分析、モースの文化人類学などを大胆に導入、現代消費社会を読み解く独自の視点を提示して世界的注目を浴びた。その後オリジナルとコピーの対立を逆転させるシミュレーションと現実のデータ化・メディア化によるハイパーリアルの時代の社会文化論を大胆に提案、9・11以降は他者性の側から根源的な社会批判を展開した。写真家としても著名。2007年没

今村仁司[イマムラヒトシ]
1942年生まれ。京都大学経済学部卒業。同大学院修了。元東京経済大学教授。専攻は社会哲学・社会思想史。2007年没

塚原史[ツカハラフミ]
1949年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。パリ第3大学博士課程中退。現在、早稲田大学教授。専攻はフランス思想・文学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜間飛行

132
公害さえ肯定するGNPの矛盾。著者がいうように、私たちは強制された消費に巻き込まれながら暮らしているのだろう。消費活動は言語と同じ交換システムであり、社会的差異化の作用を持つらしい。近代社会はモノや人間を記号化して「平等の神話」を創り、現在の差別を未来の経済成長で覆い隠して「豊かさの神話」を築いてきた。ここではシステムが生き残るために人間を消費する。昨秋入院した際、巨大な交換システムの中で私自身も分断され、記号化され、流されていくように感じたのを思い出した。自分の鏡像を悪魔に売った男の話は他人事ではない。2020/02/24

壱萬弐仟縁

32
14頁に書いてあることは、現代のミニマリストと対極にある。モノに取り囲まれているのと、いないのと、の違いは大きい。社会が記号操作の秩序である 消費秩序(傍点)が生産秩序と混ざり合う(28頁)。原発というものは人間のいのちを消費してやいないか。真の問題:アメリカの予算が 社会的機会の客観的均等化を保障しているかどうか(傍点36頁)。合理化と大量生産の技術的かつ文化的結果のもたらす文化公害(40頁)は初めて聞いたことば。経済成長と豊かさの力学が空まわり。システムが自己再生産過程で消耗。2016/02/21

ころこ

28
モノはその使用価値で使われるのではない。モノは工業化され平準化されることでモノとモノとの間に意味が生じる。人々はモノを消費することを通じて、その意味を消費する。モノは集団の所属における準拠となる。その集団の中の更に高い地位を目指すため、もしくは高い地位に既に所属していることを示すために、ひとはモノとモノとの間に生じる意味を自己と他者を区別する記号として操作する。消費されるのは消費の記号だけではない。反消費である生産を考察して階級社会を批判したマルクス主義的な言説でさえも、消費社会では幻影や寓話として記号的2020/10/11

Kazehikanai

24
タイトルの通り消費社会の神話と構造を明らかにする本書が70年代に著されたところにまず驚く。記号と化した消費に追われる現代人への疑問は、昨今流行りの緩やかな豊かさ、物ではない何かを追い求める今日的議論を先取りしている。私たちの人生が捉われているものは幻想なのだろうか。とはいえ、消費社会に存在している私たちはもう逃れることはできない。では、どう生きるべきか。ほとんどの言葉は一貫して消費社会への批判に消費され、この一冊が消費社会の消費者に消費される。もう逃れることはできない現実を受け止めるための一冊。2016/05/25

とみぃ

16
この本は1970年に発表された。50年前の社会の分析であるけれど、今にも通用する分析に満ちているように思った。それにしても、この本ほど消費社会、消費の論理、消費の現象を分析して、索漠とした現代の風景を現出させた本も珍しい。人々はモノ自体(モノの使用価値)を消費しているのではなく、モノの記号を消費しているのであり、その際にモノの消費は他人との差異を表示するための行為となるのだという基本認識に基づきながら、現代社会の現象のあれこれが消費社会の現れとして描き出されていく。八方ふさがりかよ!とため息をもらす。2020/06/25

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