“選択”の神話―自由の国アメリカの不自由

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“選択”の神話―自由の国アメリカの不自由

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314011013
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

自分の意思で選択していると思っても、実は多くの制限がかせられている。その不自由さを解消するために知っておきたい事実と処方箋。

選んだのか、選ばされたのか?
買い物、選挙、結婚相手、ライフスタイル……   
その選択は、ほんとうに正しかったのだろうか?

本著で著者は、人間は何かを選ぶ際、脳の機能、文化の規範、権力の抑圧、自由市場の構造などから多くの制限が課されたうえで判断しているので、豊富な選択肢から自由に選んでいるつもりでも、実際は不自由だと説く。
また、そんな現状でありながら、選択した個人に全ての責任を負わせる〈自己責任〉という言葉の欺瞞を衝く。

気鋭の法学者が、行動経済学、神経科学、心理学、社会学などの知見から多角的に検証し、よりよい〈選択〉を可能にするための方法を、豊富な具体例からわかりやすく解説する。

〈自己責任〉の罠にかからないために――
「正しく選択する」ことが困難な時代の処方箋。

◎さまざまな学問の成果を生かせば、よりよい〈選択〉をできるようになるか?
◎「選択は不自由なものである」という現実を踏まえ、社会の仕組みをよりよいものに変えられるか?
◎〈自己責任〉とは何か? そしてわれわれはそれをどう担うべきか?

★シーナ・アイエンガー推薦!
(『選択の科学――コロンビア大学ビジネススクール講義』著者)
 「私たちの選択行為がさまざまな理由から制限されている
  という事実が、わかりやすい例を用いて解き明かされる」

《目次》

【第1部 選択は重要だ】

●第1章 選択、選択、選択
斧とファウルボール/カトリーナ、登山家、肥満と自己責任/セックスの同意、政治の同意

●第2章 選択への愛
過ぎたるは及ばざるがごとし/〈選択〉というレトリック/法における選択


【第2部 選択は不自由だ】

●第3章 脳
過負荷の脳/「殺意」の正体/経済学者たちのまちがい/脳の損傷と犯罪/ビキニ効果――人間はネギを背負ったカモである/メンタル汚染/マーケッターは知っている/人間の行動は「予想どおりに不合理」だ

●第4章 文化
文化がちがう!/女の生きかた/「ノー」といわれたらダメ?/水のなかの魚/信じて疑わない/偏見解消の処方箋

●第5章 権力
服従の心理/権威にたてつく/地獄の自己啓発セミナー/「私には確かに選択の自由がある」

●第6章 自由市場
自由市場社会の仕組み/富むものますます富む/仁義なき市場/カジノの戦略/潜在意識を攻めろ!/〈魂〉売ります


【第3部 よりよい選択のために】

●第7章 「自己責任」の落とし穴
勝手にやれ宣言/医療保険制度で考える/自己責任≠選択の自由/「自己責任」のレトリック

●第8章 審判も判事もまちがえる
直感と熟慮/法のあいまいさ/知的共感能力の重要性/ストーリーに耳を傾けること

●第9章 いかに選択するか
選択能力向上の手引き/公共政策とナッジについて/〈選択〉は神話なのか?

【著者紹介】
【著者】ケント・グリーンフィールド(Kent Greenfield)
ボストンカレッジ・ロースクール教授。
デイヴィッド・スーター最高裁判事の法務書記を務めた経歴をもつ。性的マイノリティの権利運動や、FAIR(大学と研究機関の権利に関するフォーラム)という団体を創設し、ドナルド・ラムズフェルド元国防長官らを相手に訴訟を起こすなど、幅広く活動している。

【訳者】高橋 洋(たかはし・ひろし)
同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家。
訳書に『魚は痛みを感じるか?』『ガイドツアー 複雑系の世界』(以上、紀伊國屋書店)、『八つの人生の物語』(共訳、誠信書房)がある。

内容説明

選んだのか?選ばされたのか?買い物、選挙、人生…自由に「選択」しているつもりでも、その実態は不自由だった!「自己責任」の罠にかからないために―「正しく選択する」ことが困難な時代の処方箋。

目次

第1部 選択は重要だ(選択、選択、選択;選択への愛)
第2部 選択は不自由だ(脳;文化;権力;自由市場)
第3部 よりよい選択のために(「自己責任」の落とし穴;審判も判事もまちがえる;いかに選択するか)

著者等紹介

グリーンフィールド,ケント[グリーンフィールド,ケント][Greenfield,Kent]
ボストンカレッジ・ロースクール教授。ディヴィッド・スーター最高裁判事の法務書記を務めた経歴をもつ。会社法に関する著書もあるが、性的マイノリティの権利運動に携わったり、FAIR(大学と研究機関の権利に関するフォーラム)という団体を創設し、ドナルド・ラムズフェルド元国防長官らを相手に訴訟を起こしたりするなど、幅広く活動している

高橋洋[タカハシヒロシ]
同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

4
みんな大好き「自己責任」。でもそれは本当に「自己責任」なのか?「自分で選んだことでしょう?」と片付けがちな他人の問題も、そんなに簡単に割り切ることが出来ないことに気づかされた。人間の自由意思の曖昧さと影響されやすさを自覚することの大切さと、自分自身にもその弱さがあることを認めることによって他者にも寛容になることの重要さがよく分かる一冊。2013/07/17

カイ

3
様々な場面で都合よく使われる「自己責任」という言葉がある。果たして本当にその選択は自分の意思によるものだろうか。その選択に他者や環境、状況、分化などの介入は一切ないといえるのだろうか。どんな結果でもそれは「あなたが選んだせい」などと言い切れないことが多々あることに気付かされる。そしてその仕組を知っていれば、よりよい選択が可能となることを示してくれます。2013/08/05

イシュア

0
副題に「自由の国アメリカの不自由」と書かれているが、筆者の批判は対象をアメリカから日本に変えたとしても十分あてはまるものだろう。2015/06/18

ソーシャ

0
アメリカのロースクール教授が、法学・心理学・経済学などの様々な知見を参考にしつつ、「選択の自由」や「自己責任」について具体的事例を交えて語った本。以前からなんとなく思っていたことが分かりやすく書かれていました。法と心理学の未来はこういう方面にあるのかもしれません。2014/01/26

偏頭痛

0
自己責任の見方とかなるほどなと思う。選択をつねに自由にできてるわけではないというのもその通り。なかなか興味深い。あと法ってそもそも曖昧に作るのに驚いた。2013/10/05

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