出版社内容情報
1950年代末のフランスで起きた映画刷新の動き「ヌーヴェル・ヴァーグ」の全貌を概観しつつ解読する。フランス映画ファン必携の一冊。
1950年代末にフランスで起こった映画刷新の動きである「ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)」の全貌を、概観しつつ解読する。1958年から63年までを狭義の「ヌーヴェル・ヴァーグ」期とし、この時期に生まれた代表的なフランス映画約50本を丁寧に解説しながら、当時の批評、談話、座談、シノプシスなどを紹介。年表、代表的文献リスト、人物名鑑などを付す。
【著者紹介】
1969年生まれ。
映画研究、ライター、翻訳、編集。主な仕事にエスクァイア・マガジン・ジャパンのe/mブックスシリーズや、映画パンフレットの執筆・編集など幅広く手がける。翻訳者としてボグダノヴィッチ『私のハリウッド交遊録』他。
内容説明
1950年代末にフランスで起こった映画刷新の動き「ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)」の全貌を、概観しつつ解読する。併せて、同時期に世界各国の映画界で生じていた動きをも総括。すべての映画ファン必携の一冊。
目次
ヌーヴェル・ヴァーグ代表作品解説(『ラ・ポワント・クールト』;『王手飛車取り』;『新学年』;『あこがれ』;『オペラ・ムフ』;『死刑台のエレベーター』;『恋人たち』;『過労の人々』;『水の話』;『シャルロットとジュール』 ほか)
世界の“新たな波”、あるいはその余波
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェ・ブンブン
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ヌーヴェル・ヴァーグは単に舞台派から現実世界派へと撮り方をシフトしたのではなく、カイエ族の人同士で新しい映画技法を開発する上で出来たものなんだと気づかされた。そして自分の好きなブレッソンは、カイエ派じゃないから掲載されていないことに落胆した。でもヌーヴェルの概要から入り、作品紹介を行った後にネオレアリズモやフリーシネマなど諸外国の映画運動も載せるところが大学の授業っぽくて映画史書籍として素晴らしい逸品だと感じた。2013/04/14
hata2
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ヌーヴェルヴァーグの同時期の世界各国の情勢、技術事情の話が面白い。技術の進歩がヌーヴェルヴァーグを産んだという事なのだろう。2010/09/11
ハル
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ルノワールまでは学校でちゃんと勉強したけどヌーヴェルは完全に本で勉強。読むより観なきゃ2020/01/27