流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化誌

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流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化誌

  • 原 克【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 紀伊國屋書店(2008/02発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314010351
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C0020

内容説明

自動車、機関車から、建築、警察、ゴルフクラブ、ミルクボトル、流行歌、デートコース、女性の身体にいたるまで…すべての道は流線形に通ず!?1930年代、アメリカ・日本・ナチスドイツ―かっこよくも危ういイメージの系譜をたどる。

目次

第1章 流線形メイド・イン・USA(プレ流線形時代;一九三〇年代、流線形大衆化時代;流線形シンドローム)
第2部 ドイツと日本の流線形(流線形帝国ナチス;記号の帝国ニッポン)

著者等紹介

原克[ハラカツミ]
早稲田大学教育学部教授。1954年、長野県生まれ。立教大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程中退。神戸大学国際文化学部、立教大学文学部を経て現職。1985~1987年、ボーフム・ルール大学客員研究員。2001~2002年、ベルリン・フンボルト大学客員研究員。専門は表象文化論、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

20世紀前半に一世を風靡したデザイン、流線形。スピード化・合理化の時代を象徴するそのイメージは、自動車や機関車にとどまらず、日用品や大衆文化、女性の身体に至るまで感染症さながらに拡大適用されてゆく。
本書は、科学/ファッション雑誌等を渉猟し、米国・ドイツ・日本でそれぞれ特徴的に展開した流線形イメージの系譜を比較文化論的に描く。。★図版178点!

【目次】
はじめに
●第1部 流線形メイド・イン・USA
○第1章 プレ流線形時代
国道66号線
感覚的デザインから科学へ
用語「流線形」の登場
イメージ言語への胎動
エッフェル塔と流線形
白バイにはご用心
未来の係数としての流線形
チャーチル、未来を語る
設計技師の見方
取りつけ簡単な流線形フェンダー
クジャクの真似をする鴨
外部と内部の相関性
自然界の流線形モデル
自然から流線形を学ぶべし
形状ではなくメカニズムである
一九三〇年代のカブト虫たち

○第2章 一九三〇年代、流線形大衆化時代
エアフロー一九三四年型
流線形の時代
浮遊するドライブ
モダンな記号としての流線形
流線形イメージの大衆化
流線形ゴルフクラブ
流線形マイクとハリウッド女優
流線形ミルクボトル
回転するハリケーン・ハウス
フランク・ロイド・ライトと流線形
目に見えない流線形
高速道路を流線形にする
テキサス警備隊から庭仕事まで
免許証を拝見します
サラリーマンのストレス解消法
流線形スピリット

○第3章 流線形シンドローム
流線形ガードル
新素材ラステックスの神話圏
記号としてのファスナー
ロング・トルソの憂鬱
表層の美は内部から
美人コンテストに見入る奇人
優生学の胎動
トゲなしサボテンの悪夢
流線形ポテト
機能美こそファッションだ
優生学的「流線形ファンデーション」
ニューヨーク世界博覧会
『ヴォーグ』一九三九年二月一日号
優良な人間植物としての女性
流線形シンドローム
ガソリンスタンドのおやじさん

●第2部 ドイツと日本の流線形
○第4章 流線形帝国ナチス
ヒトラーの開会宣言
流線形の母国
共通する語り口
本家争いの表象構造
魔法の長靴
脳天気なハリウッド女優
自然の永遠の法則
有機的シルエットの政治学
「ドイツの技術」イデオロギー
「ドイツの技術」としての流線形
厳格な言語運用という罠
高校教師の憂鬱
ナチス高級官僚の怒り
ショッケン百貨店の危機

○第5章 記号の帝国ニッポン
北原白秋の矜持
大正一四年の流線形
共通する語り口
のようなもの
悠長なものである
緑風薫るデビュー
満鉄「亜細亜号」の号砲
小説『亜細亜の曙』
「であること」と「すること」
お上りさんの美意識
昭和九年、流線形シンドロームの時代
夢野久作の怪奇世界
高校教師、苦渋の真意
記号の帝国
科学時代の迷信
春の麗人を装ふ
流線型アベツク
若き伍長は居眠りぬ

★「週刊ポスト」3/21号(3/10発売)書評欄にて、翻訳家鴻巣友季子氏「ぜひご一読を!」という推薦の言葉で紹介していただきました。

【著者紹介】(はら かつみ)
早稲田大学教育学部教授。1954年、長野県生まれ。立教大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程中退。
神戸大学国際文化学部、立教大学文学部を経て現職。2001~2002年、ベルリン・フンボルト大学客員研究員。
専門は表象文化論、ドイツ文学。著書に、『暮らしのテクノロジー』(大修館書店、2007年)、『ポップ科学大画報①』(ワールドフォトプレス、2007年)、『ポピュラーサイエンスの時代』(柏書房、2006年)、『悪魔の発明と大衆操作』(集英社新書、2003年)、『死体の解釈学』(廣済堂出版、2001年)、『モノの都市論』(大修館書店、2000年)、『書物の図像学』(三元社、1993年)。訳書に、U・ポーシャルト『DJカルチャー』(三元社、2004年)、F・キットラー『ドラキュラの遺言』(共訳、産業図書出版、1998年)、『キットラー 対話』(共訳、三元社、1999年)などがある。