東と西の宇宙観 東洋篇

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  • サイズ A5判/ページ数 293,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314009966
  • NDC分類 102
  • Cコード C0021

出版社内容情報

日本人の心の奥底に流れる東洋的世界観・宇宙観の源泉を求めて

宇宙そして大地に比すれば、そこに生きる人間はケシ粒のような存在にすぎない。が、その心の内では、遠くの星や宇宙にまで思いを馳せられる。古代インド・中国人は、いかなる世界観・宇宙観を抱いたのか。その5000年に及ぶ変遷の歴史が、現代の私たちの心の琴線に呼びかけるものとはなにか。ヴェーダ、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教から儒教・道教、朱子学・陽明学、ヨーロッパ宇宙論との出会いまでを扱う。


2005年掲載
静岡新聞11/6、読売新聞11/20、ブッククラブ回2005秋62号、ダヴィンチ1月号、図書新聞12/24、週刊読書人12/23


第1章 神と宇宙の時代―ヴェーダの宗教
      1 インダス文明の世界
          東洋最初の都市文明
          インダス文明の信仰と神話

      2 アーリア人の社会
          アーリア人のインド侵入
          牛の荷車と馬の戦車

      3 「リグ・ヴェーダ」の宇宙思想
          「リグ・ヴェーダ」の神
          ディヤーヴァー・プリティヴィーによる宇宙創造
          ヴァルナによる宇宙の創造と維持
          天則
          豊饒の神としてのインドラ
          インドラは車輪のように天地をつくる

      4 「リグ・ヴェーダ」の天
          天の観念と起源

      5 「リグ・ヴェーダ」の宇宙創成論の変容
          根本原理の探求
          「原人プルシャ」が宇宙となる
          「宇宙開闢の歌」 - 暗黒と水からの宇宙の生成
          「アタルヴァ・ヴェーダ」 - カーラとスカンバの宇宙論

      6 バラモン教の成立
          「プラーフマナ」 - プラジャー・パティによる宇宙創成
          宇宙の終わり - マヌの大洪水
          祭祀は宇宙を模する

      7 ウパニシャッド哲学の宇宙意識
          宇宙の最高原理としてのブラフマン
          輪廻するアートマン
          目標は輪廻からの脱出
          梵我一如

      8 宇宙構造論の発展
          バラモン教の宇宙論 - メール山
          地獄の様相

第2章 縁起から須弥山宇宙へ―釈迦の教えと上座部仏教
      1 第二の都市化 - 自由思想家の出現
          「六師外道」の宇宙観と人間観
          四元素説と原子論の提唱
          インドの枢軸時代

      2 釈迦の宇宙思想
          すべては「縁起」 - 釈迦は宇宙を語らない
          釈迦の教団
          仏塔の建造

      3 上座部仏教 - 「有」の宇宙論へ
          転輪王アショカと石柱
          説一説有部 - 四元素説と原子説の採用

      4 「倶舎論」の須弥山宇宙
          仏教的宇宙観の成立
          九山八海と四洲の世界
          贍部洲の地理学
          天界としての須弥山
          須弥山上空の天界
          仏教の天の起源
          地獄の建造
          地獄の起源 - 水平の地獄から地下の地獄へ
          三千大世界 - 宇宙は無限
          宇宙は生成と消滅を繰り返す

第3章 空の宇宙―大乗仏教
      1 大乗仏教の展開
          「般若経」と「空」の哲学
          「法華経」と「華厳経」

      2 浄土の宇宙論
          極楽浄土
          極楽の位置
          極楽の情景
          不死と光明の浄土
          極楽浄土の起源

      3 密教的宇宙の成立
          宇宙仏・大日如来との一体化
          マンダラ - 宇宙の象徴的表現
          ギリシア天文学と占星術の受容
          インド仏教の終焉

第4章 大地的な宇宙への回帰―ヒンドゥー教
      1 ヒンドゥー教
          バラモン教の思想的展開
          シヴァとヴィシュヌの信仰 - 牛と蛇と男根
          ヒンドゥー教の宇宙創成論
          ヒンドゥー教の宇宙構造論
          インダス文明の継承 - 水と女神

第5章 天の思想と儒教
      1 殷の神々
          殷の文明
          中国にも馬の戦車が出現する
          中国の農耕文明 - 北の粟と南の稲
          自然の神 - 黄河には龍が現れる
          長江では蛇の信仰
          祖先神としての帝

      2 天の思想
          周の登場
          「天」
          天命
          天の思想の起源

      3 孔子と孟子の宇宙思想
          都市の時代 - 諸子百家の出現
          孔子の儒教
          「天、徳を予に生せり」
          孟子の性善説と天
          民を貴しとなし
          易から占星術へ - 天人の学

      4 荀子 - 天人の分
          荀子の性悪説
          天は自然物
          天円地方の宇宙
          なぜ大地の方形説に固執したのか

第6章 道家と道教の自然と無
      1 道家の宇宙論
          老子の道 - 水と母
          老子の宇宙創成論 - 無からの生成
          荘子の万物斉同
          万物を動かすのは陰陽

      2 陰陽説と五行説
          なぜ「陽陰」でなく「陰陽」なのか
          柔剛は陰陽となる - 易との融合
          生成の五行から循環の五行説へ
          水から気へ

      3 道教の宇宙
          神仙の山 - 五岳
          東の海の理想郷 - 三神山
          崑崙山 - 天に通う黄河の源
          不老長生の術
          日本へ

第7章 中国古代宇宙論の完成―儒教と道家の融合
      1 屈原の宇宙意識
          「天問」

      2 「淮南子」の宇宙論
          宇宙創成論 - 気からの大地の形成
          天円地方の宇宙 - 蓋天説
          天は堅い

      3 古代宇宙論の展開
          渾天説の登場 - 中国の天球説
          渾天説の改良
          宣夜説 - 中国の無限宇宙
          「宇宙」ということ

      4 天と人の相関
          占星術と災異説
          大宇宙と小宇宙
          天の宮殿と地上の宮殿

      5 神話的宇宙論
          龍の復権 - 伏義と女媧は宇宙の神となる
          盤古による宇宙創成 - 中国のプルシャ神話

第8章 仏教宇宙論の伝来
      1 仏教の伝来
          仏教経典の中国語訳
          道家思想との融合 - 空は無

      2 中国仏教の展開
          隋・唐の政治と宗教
          宇宙仏
          須弥山宇宙の受容
          仏塔と須弥山宇宙の中国化
          マンダラの中国化
          「宿曜経」もインドから伝わる
          中国人は浄土教と禅宗が好き

      3 道教と仏教
          道教の天界
          泰山は地獄となる
          日本の仏教

第9章 宇宙と人間の統一―朱子学と陽明学
      1 新儒教の展開
          周簾渓と張横渠の宇宙観
          程明道・程伊川兄弟の宇宙論
          道教の天界

      2 朱子学の宇宙論
          朱子の宇宙創成論
          朱子の宇宙構造論
          朱子の宇宙も消滅する
          朱子の人間論 - 性即理

      3 陸王学の宇宙観
          陸象山 - 宇宙は便ちこれ吾が心
          王陽明の人間学 - 「至良知」
          日本と朱子学と陽明学


第10章 ヨーロッパ宇宙論との出会い
      1 マテオ・リッチのキリスト教布教
          リッチは儒教の学習から
          布教は宇宙論の教育からあ
          元の天文学
          「坤與万国全図」 - 世界地図と天球地球説
          神は天である

      2 リッチ以降
          リッチの後継者たち
          暦書の編集と天文台の改修
          地動説の伝来

      3 キリスト教と科学
          中国人とキリスト教
          科学技術の時代と中国
          現代と東の宇宙観

内容説明

日本人は昔から自然との融合を好んでいた。山川草木すべてに「神」が遍在し、そうした自然と同化することを理想としてきた。この同じ日本人は近代に入ると東洋ではいち早く西欧化の道を歩み始め、科学技術を積極的に取り入れ、西洋の哲学も学ぶようになった。だが、この西洋の科学的世界観、そして哲学はどれだけ日本人の血となり肉となったのか。東洋篇では、インドから中国へと広がる東洋的世界観・宇宙観の変遷を辿ることで、日本人の心の琴線にふれる故郷を探訪する試み。『東と西の宇宙観 西洋篇』の姉妹編。

目次

第1章 神と宇宙の時代―ヴェーダの宗教
第2章 縁起から須弥山宇宙へ―釈迦の教えと上座部仏教
第3章 空の宇宙―大乗仏教
第4章 大地的な宇宙への回帰―ヒンドゥー教
第5章 天の思想と儒教
第6章 道家と道教の自然と無
第7章 中国古代宇宙論の完成―儒教と道家の融合
第8章 仏教宇宙論の伝来
第9章 宇宙と人間の統一―朱子学と陽明学
第10章 ヨーロッパ宇宙論との出会い

著者等紹介

荒川紘[アラカワヒロシ]
1940年、福島県生まれ。東北大学理学部卒。静岡大学人文学部教授。科学思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。