出版社内容情報
日本経済新聞書評掲載2/13「テロが生まれる歴史的背景」(山内昌之東大教授)
2005年掲載
日経新聞2/13、読売新聞3/13
内容説明
なぜアメリカが嫌われるのか、なぜテロが止まないのか、なぜ「聖戦」や「十字軍」が持ち出されるのか、なぜ民主化が進まないのか…。現代イスラーム理解の必読書!中東研究の泰斗が、イスラームの教義と歴史から9.11以降の国際情勢までを明解に考察。
目次
序章 イスラームを知るということ
第1章 イスラームとは何か
第2章 戦争の館―ジハードについて
第3章 十字軍から帝国主義まで
第4章 アメリカの「発見」
第5章 悪魔とソ連
第6章 ダブルスタンダード―アメリカの中東政策
第7章 近代化の失敗
第8章 サウジアラビアの権力とワッハーブ派の教義の合体
第9章 テロリズムの抬頭
著者等紹介
ルイス,バーナード[ルイス,バーナード][Lewis,Bernard]
1916年、ロンドン生まれ。外務省勤務、ロンドン大学教授を経て、1974年に渡米、プリンストン大学教授を務める。現在は同大学名誉教授。中東イスラーム史研究の第一人者として名高い
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。思想家・翻訳家。万人のための哲学サイト「ポリロゴス」を主宰している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masayuki Shimura
0
[内の危機、外の危機]今からおよそ10年ほど前に執筆された作品であるにもかかわらず、国境線を無視するイスラーム過激派の強大化や、イスラーム・コミュニティを抱えた欧州地域内部の不安定化などが示唆されており、大きな文脈を外していない視点が提供されているのだなと感じました。いささか仰々しいタイトルがつけられていますが、近代から現代にかけてのイスラームを知る上で、そこまで知識や背景を知らない人にとっても手に取りやすい一冊ではないかと思います。2015/11/16
のら
0
イスラム教誕生当時の在り方やイスラムとキリスト教圏との紛争史を紹介しながら、アルカイダ等の原理主義者のテロリズムを聖戦ではないと解説。イスラム圏の一般人の思考が形成された歴史にも触れていることが、単なる中東紛争解説本と一線を画している。2014/03/11
-
- 電子書籍
- 西山宏太朗フォトエッセイ たろりずむ