出版社内容情報
ヨーロッパ帝国主義が比類なき成功をおさめたのはなぜか?
ヨーロッパ帝国主義が成功をおさめたのはなぜか? 理由の一つは、中世・ルネサンス期に、人びとの世界の捉え方や思考様式が、宗教的なものから普遍的・効率的なものへと変化していたことだと著書は言う。暦法、機械時計、地図、記数法、絵画の遠近法、楽譜、複式簿記……広範な分野で並行して起こった、数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。
書評で紹介されました。エコノミスト12.16号「ヨーロッパ帝国主義の起源を科学革命に先立って起こった数量化革命に求める視点は、新鮮で説得力に富むものである。」(池内了氏)、東京新聞12/7「見事で大胆な歴史的推測である。本書の著者の構想に匹敵するのは、マックス・ウェーバーのような力量を備えた歴史社会学者だけかもしれない」(佐々木力氏)、日経新聞11/23「ヨーロッパの精神史を、楽しみながらたどることのできる一冊だ」
2003年掲載
日経新聞11/23、東京・中日新聞他(共同配信)10/7、エコノミスト12/16号、日経マスターズ1月号、サンデー毎
日7/4号、ILLUME6月号
第1部 数量化という革命―汎測量術(パントメトリー)の誕生
第1章 数量化するということ
第2章 「敬うべきモデル」―旧来の世界像
第3章 「数量化」の加速
第4章 時間 - 機械時計と暦
第5章 空間 - 地図・海図と天文学
第6章 数学
第2部 視覚化―革命の十分条件
第7章 視覚化するということ
第8章 音楽
第9章 絵画
第10章 簿記
第3部 エピローグ
第11章 「新しいモデル」
内容説明
ヨーロッパ帝国主義が比類なき成功をおさめたのはなぜか?理由のひとつは、科学革命に先立つ中世・ルネサンス期に、人々の世界観や思考様式が、宗教的なものから普遍的・効率的なものに変化していたことだと著者は言う。数字、機械時計から楽譜、遠近法まで、幅広い分野に目配りしながら、そうした変化をもたらした数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。
目次
第1部 数量化という革命―汎測量術(パントメトリー)の誕生(数量化するということ;「敬うべきモデル」―旧来の世界像;「数量化」の加速 ほか)
第2部 視覚化―革命の十分条件(視覚化するということ;音楽;絵画 ほか)
第3部 エピローグ(「新しいモデル」)
著者等紹介
クロスビー,アルフレッド・W.[クロスビー,アルフレッドW.][Crosby,Alfred W.]
1931年、ボストン生まれ。歴史学者。オハイオ州立大学、ワシントン州立大学、テキサス大学などで教職を歴任
小沢千重子[オザワチエコ]
1951年、東京生まれ。東京大学農学部水産学科卒。水産庁勤務などを経て、現在、ノンフィクション分野の翻訳に従事している
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感想・レビュー
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