数量化革命―ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 352p
  • 商品コード 9784314009508
  • NDC分類 402.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ヨーロッパ帝国主義が比類なき成功をおさめたのはなぜか?

ヨーロッパ帝国主義が成功をおさめたのはなぜか? 理由の一つは、中世・ルネサンス期に、人びとの世界の捉え方や思考様式が、宗教的なものから普遍的・効率的なものへと変化していたことだと著書は言う。暦法、機械時計、地図、記数法、絵画の遠近法、楽譜、複式簿記……広範な分野で並行して起こった、数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。

書評で紹介されました。エコノミスト12.16号「ヨーロッパ帝国主義の起源を科学革命に先立って起こった数量化革命に求める視点は、新鮮で説得力に富むものである。」(池内了氏)、東京新聞12/7「見事で大胆な歴史的推測である。本書の著者の構想に匹敵するのは、マックス・ウェーバーのような力量を備えた歴史社会学者だけかもしれない」(佐々木力氏)、日経新聞11/23「ヨーロッパの精神史を、楽しみながらたどることのできる一冊だ」


2003年掲載
日経新聞11/23、東京・中日新聞他(共同配信)10/7、エコノミスト12/16号、日経マスターズ1月号、サンデー毎
日7/4号、ILLUME6月号


第1部 数量化という革命―汎測量術(パントメトリー)の誕生
      第1章  数量化するということ
      第2章  「敬うべきモデル」―旧来の世界像
      第3章  「数量化」の加速
      第4章  時間 - 機械時計と暦
      第5章  空間 - 地図・海図と天文学
      第6章  数学

第2部 視覚化―革命の十分条件
      第7章  視覚化するということ
      第8章  音楽
      第9章  絵画
      第10章  簿記

第3部 エピローグ
      第11章  「新しいモデル」

内容説明

ヨーロッパ帝国主義が比類なき成功をおさめたのはなぜか?理由のひとつは、科学革命に先立つ中世・ルネサンス期に、人々の世界観や思考様式が、宗教的なものから普遍的・効率的なものに変化していたことだと著者は言う。数字、機械時計から楽譜、遠近法まで、幅広い分野に目配りしながら、そうした変化をもたらした数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。

目次

第1部 数量化という革命―汎測量術(パントメトリー)の誕生(数量化するということ;「敬うべきモデル」―旧来の世界像;「数量化」の加速 ほか)
第2部 視覚化―革命の十分条件(視覚化するということ;音楽;絵画 ほか)
第3部 エピローグ(「新しいモデル」)

著者等紹介

クロスビー,アルフレッド・W.[クロスビー,アルフレッドW.][Crosby,Alfred W.]
1931年、ボストン生まれ。歴史学者。オハイオ州立大学、ワシントン州立大学、テキサス大学などで教職を歴任

小沢千重子[オザワチエコ]
1951年、東京生まれ。東京大学農学部水産学科卒。水産庁勤務などを経て、現在、ノンフィクション分野の翻訳に従事している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

65
中世後期~ルネサンス期の西欧人の世界観と心性の変化を数量化という観点から辿る本。それは、暦は曜日ごとの祈祷のためのものという「神と神の目的」に覆われた世界から「均質で計量できる空間」への転換で、その変遷が、不定時法から定時法への移行や、絵画や音楽の変化、貨幣経済の発展に伴う簿記の進展などを追うことで辿られます。そうして現れるのが、現在まで続く世界を数量的に把握し検証できるものと見る枠組みなのですが、その誕生過程を見ることは、当然と感じていた自身の世界の見方とその足場について思いを巡らせる機会になりました。2022/12/13

キョートマン

14
定性的な物の見方から、定量的な物の見方へ変わったことが西ヨーロッパの覇権をもたらしたことが分かった。この本ではルネサンス期までしか触れられていないが、さらにここ100年でいえば統計的な見方が加わってるんじゃないかと思った。2021/03/07

春ドーナツ

13
インパクトのある書影はブリューゲル(父)の「節制」。過日ある本を読んでいて「ジープ山」に関するトリヴィアな一言が欲しかったとわがままを書いたけれど、本書はまさに痒い所に手が届いており、充実した読書だった。一昨日読んだ本で望まれた図版も網羅されている(プラトンの多面体とか)。これつまり、視覚による数量化ですね。一番感銘を受けたのは、スコラ学者の文書整理術。目次や小見出し、アルファベット順の索引などを編み出した。現代にもそのリーダビリティは受け継がれている。トマス・アクィナスを読んでみたいとも思わせてくれた。2023/02/17

Hiroki Nishizumi

5
数量化・視覚化のアプローチがすべてを動かした訳だ。実に興味深い。2019/11/20

roughfractus02

4
複式簿記と記数法は定性的世界を静的に定量化し、地図製作と遠近法は三次元世界を二次元に表現し、暦法と機械時計と楽譜は時間に一様な線状表現を定着させた。これらが人間の知覚の中で視覚の優位を突出させる。一方、この3つの発明は近代を開くヨーロッパの帝国化と歴史的な共通点がある。前作『ヨーロッパ帝国主義の謎』でのなぜ帝国主義化が可能なのかという問いに対し、本書は心性(エートス)の側から接近し、数量化という鍵を見出す。では、なぜ数量化が必要なのか、という問いは、数量化する時空を前提に生きる現代の我々に向けられている。2017/02/19

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