出版社内容情報
「世界の蜷川」が、演出の秘密をすべて語る
「世界の蜷川」と呼ばれ、日本を代表する演出家が、自らの演出家人生と代表作について語り尽くす。俳優から演出家への転身、新劇からアングラ、商業演劇を経て、海外公演が認められるまで、蜷川を支えてきたものとは? 戯曲分析や俳優教育、スタッフワークなど、具体的な演出技術について語すべてを語る。年々、活動の幅を広げる脅威的なパワーの秘密とは?
日経2/24、朝日3/10「かれらが夢にみたのは、清々しい鳥瞰の視線を持った<神>になることだったのだ」久世光彦評。秋田魁新聞、岩手日報、新潟日報、神戸新聞、中国新聞、熊本日日新聞「蜷川の素直さに心打たれることが幾度もあった」太田耕人京都教育大学助教授。他地方紙多数掲載。
内容説明
日本を代表する演出家・蜷川幸雄が自身の代表作とその時代的背景、演出のテクニックについて、あますところなく語った待望の一冊。時代とともに疾走した新宿・アングラ時代の舞台から、激烈な批判を呼んだ商業演劇への転身、そして海外公演の挑戦と成功―。たぐいまれな演出家の情熱を、かきたててきたものは何なのか?その想像力の秘密に迫る。
目次
グリークス
王女メディア
真情あふるる軽薄さ
血の婚礼
タンゴ・冬の終わりに
盲導犬
下谷万年町物語
近松心中物語
にごり江
近代能楽集(『卒塔婆小町』、『弱法師』)〔ほか〕
著者等紹介
蜷川幸雄[ニナガワユキオ]
1935年埼玉県川口市生まれ。演出家。55年に劇団東俳へ入団、俳優活動を経て68年に清水邦夫作『真情あふるる軽薄さ』で、演出家としてデビュー。時代と切り結ぶ迫力ある舞台で、若い世代を中心に絶大な支持を得た。74年『ロミオとジュリエット』を契機に、商業演劇へ進出、以後、『近松心中物語』(芸術選奨受賞)『NINAGAWAマクベス』などで演出家主導の舞台を成功させた。83年『王女メディア』のギリシア公演以降、ロイヤルシェイクスピア・シアターとの『リア王』など、海外公演も積極的におこなっている。2000年秋、11時間におよぶギリシア悲劇の大作『グリークス』で紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。2001年秋の紫綬褒章はじめ受賞多数
長谷部浩[ハセベヒロシ]
1956年埼玉県与野市生まれ。演劇評論家。現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科助教授。82年より雑誌「新劇」に劇評を書き始める。98年『傷ついた性デヴィッド・ルヴォー演出の技法』(紀伊国屋書店)で、第3回国際演劇批評家協会日本センター(AICT)演劇評論賞を受賞
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感想・レビュー
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