出版社内容情報
南仏の農民達は、なぜマクドナルドを「解体」したのか?
世界が注目する人物が語る!
1999年8月、南仏の田舎町ミヨで、農民たちが建設中のマクドナルドを「解体」する事件が起きた。事件の首謀者である酪農家のボヴェとデュフールは、 グローバリゼーション主導の農業に異議を唱え、狂牛病に脅えるフランスの英雄になった。(→この事件の罪により2002年6月から収監中。支援者は、刑務所わきにプレハブ小屋を建てボヴェを激励中とか。ミッテラン元仏大統領夫人も支援のコメントを発表。仏でこの夏話題の人。)
本書では「マクドナルド事件」の経緯と農民運動の歴史を紹介、地球規模での食糧・環境問題について、具体的に提言する。
日本経済新聞6/23付書評欄<今を読み解く>で、梶田孝道一橋大学教授「フランス版の反グローバリズムの主張を知る上で興味深い」と言及。
著者ボヴェ氏、今秋来日決定!
内容説明
ワールドカップから一年後、マクドナルドの「解体」という象徴的な行為によって、フランス人の運動の遺伝子を全国的に発現させ、たちまち国民的英雄になった農民がいる。本書は、一躍スターになったジョゼ・ボヴェと、その「共犯者」であるフランソワ・デュフールに、農業問題を得意にするジャーナリスト、ジル・リュノがインタビューを行なったものである。マクドナルド事件の知られざる裏話に始まり、工業化した農業の問題から二十一世紀の「市民世界」の展望までを語り、「食べ物」と「グローバル化」のあいだに張りめぐらされた網の目を解きほぐす。
目次
第1部 二人の戦う農民(ボヴェが語るマクドナルド事件;デュフールが語るマクドナルド事件;ボヴェとデュフール―三十年の地道な活動)
第2部 生産性至上主義の弊害(ジャンクフードのルーツ;自然に逆らう農業;「工場」で生産される農作物)
第3部 世界を変えるために(共有物としての土地;「市民世界」へ向かって)
著者等紹介
ボヴェ,ジョゼ[Bov´e,Jos´e]
1953年仏、ボルドー近郊のタランスに生まれる。現在は南仏アヴェロン県に在住。新しい農業を提唱する「農民同盟」の全国代表。1999年の「マクドナルド事件」の中心人物として一躍世界に名を馳せ、フランスでもっとも注目される人物となる
デュフール,フランソワ[Dufour,Fran〓cois]
1953年仏、モン・サン・ミシェルに近いラ・ビノレに生まれ、現在まで在住しながら農業を営む。本書インタビュー当時の「農民同盟」の全国代表
新谷淳一[アラヤジュンイチ]
1963年青森県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。1994年より5年間、パリ第三大学、パリ第七大学に留学。現在、東京芸術大学、東京理科大学非常勤講師。19世紀フランス文学専攻。訳書に『ダライ・ラマが語る 母なる地球の子どもたちへ』、『ヒッチコックによるラカン』(共訳)
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感想・レビュー
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尾張こまき
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