内容説明
1980年、米ルイジアナ州。銃をもった二人組の男による誘拐、レイプ、銃声と共に消えたボーイフレンド。悪夢のような事件が16歳の少女デビーを襲う。彼女は奇跡的に脱出に成功したが、それは、事件の遺した心の傷との孤独な闘いの始まりだった。恐怖、怒り、決して癒されない思いに苦しみながら、デビーは歩きつづける。不当に変えられてしまった人生を、自分の手に取り戻すために…。誘拐・性暴力事件の被害者が15年目に語る心の軌跡。映画『デッドマン・ウォーキング』のもうひとつの真実。
目次
真夜中の河川敷
死ぬもんか!
銃声と約束
ウィリーとヴァカーロ
脱出のチャンス
殺して!
マークはどこ?
立件
公私の試練
過去にならない過去〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
6
単なる宗教への逃避に途中で不快になるが、終盤自力で赦免に活路を見い出すため不条理との向き合い方には得るものもある。2014/06/26
アムリタ
1
「私は正義によっては癒されなかった。ゆるしによって癒された」 そうだと思う。いくら正義を声高に叫んだとしても何かが変わったことがあるだろうか?ゆるすことによってのみ人は真の強さと優しさを獲得するのだと感じた。 2013/09/09
のちおちゃん
0
☆2015/12/05
youxi
0
16歳の時に誘拐・レイプされた著者が15年後に、事件について、またその後の犯人も含めて色々なことを「赦す」までの精神の軌跡を描いた本。死刑制度の是非についても問いかけている。最悪の経験から這い上ってきた著者の強さに感動した。2009/07/03
鈴と空
0
2006年以前