出版社内容情報
《内容》 どう変わる日本の医療? 2010年の病院とは?生活に身近な医療にいまなにがおこっているのか。高齢化と少子化の加速、猛威を振るうインフルエンザ、病院・製薬業の経営危機、医療制度・健康政策の大転換など、日本の医療は大きな変革期を迎えつつある。医療ジャーナリストとして第一線を歩む著者が日本の医療の病巣を洗いだし、21世紀え向けた展望を語る。 《目次》 ・人間と医学の共存を追及する時代・個人の健康管理に発想の転換を・「痴呆」は21世紀の申告な問題・2010年の病院・「気のせい」では片づけられないプラセボ・「高齢化」よりも『少子化」が問題・出生のコントロールに批判を強めよ・21世紀の社会保障・薬をめぐる問題点・サリドマイドと抗がん剤・軽視できない結核・インフルエンザ・心臓移植の本質を考える・首から上の医学・生体のリズムと「個の医学」・医師過剰時代の解決策・『名医」待望論むすび----21世紀の医療
内容説明
高齢社会の到来と医療ビッグバン、老健における結核集団感染、医療事故や薬害…問題山積、迷走を続ける日本の医療はどこへ行く?いま転換期を迎える日本医療が抱える問題点を洗いだし、二十一世紀に向けた展望と見取り図を提示する。
目次
人間と医学の共存を追究する時代
個人の健康管理に発想の転換を
「痴呆」は二十一世紀の深刻な問題
2010年の病院
「気のせい」では片づけられないプラセボ
「高齢化」よりも「少子化」が問題〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
31
新聞記者から医事評論家になった著者。医療保険紙に連載され99年に出されたものであるが、最近読んだ「未来の年表」の日本人口が激減するデータと重なるところや、痴呆症、21世紀の社会保障、心臓移植、ストレスなど様々な問題に触れられており、医療に関係していない自分にとっても分かり易い。ただ2010年ごろの医療を予見しているが、書かれた当時から現在も大きな変化はないのでないかと感じた。興味深い点 /百害あって一利なしという煙草であるが、喫煙者に痴呆症が少ない? 続く→2018/09/21
AICHAN
27
図書館本。著者は医事評論家。迷走を続ける日本の医療と福祉はどこへ行くのか、医療と福祉の分野の問題点と課題を洗い出し、将来の展望を語る。ただし1999年刊行の本なので内容が古い。2010年の医療と福祉がどうなっているかの予測をしているが、すべて当たっていない。それでも、「発展する医学を無条件で“科学の進歩”と謳歌するのはどうかと思う」「早すぎる医学の進歩」「医学は生と死にはタッチするな」「偏差値秀才ではなくヒューマニズムにあふれ、患者に親切な冷たくない人柄の先生が21世紀の名医」などの言葉には頷けた。2018/10/08
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