出版社内容情報
フランスで異例の90万部を記録した前作,『砂の子ども』の姉妹編。さまざまな語り手をとおして語られた,“女でありながら男として育てられた少女・アフマド”が,本書では自らの人生を物語る。「私の人生は物語ではない。だから事実を立て直し,あなた方に秘密を解き明かしたい」。華麗な文章と豊かなイメージで,読者をアラブの愛の迷宮へといざなう。
内容説明
世界30ヵ国で翻訳!モロッコ人作家で初のゴンクール賞受賞作!フランスで90万部を突破した『砂の子ども』の姉妹篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏子
8
あまり馴染みのないイスラムの世界を舞台にした物語。男として育てられた女性「私」はラマダン27日目の日(聖なる夜)に父の死によって女に戻り、放浪し様々な人に出会う。特に盲目の青年、コンスュルとその姉アシーズの三つ巴の息が詰まるような濃い関係が印象的でした。残酷な部分も沢山ありますがとても引き込まれました。2015/11/08
和草(にこぐさ)
5
イスラム世界の物語を読むのは初めてだったので、内容には驚かされる箇所もあり、イスラムが身近に感じました。2015/11/28
Lily ※amazon不買運動中
3
イスラム版「女の一生」である。ファンタジーみたいにも感じられるが、いや、ありそうなことでもある。つまり、文学的リアリズム以前の物語を目指して書いてるんだと思う。非常に良い。はっきりとイスラム批判とも取れるモダン文学なのに、アプローチが面白い。2018/10/28
takao
2
ふむ2024/04/19
のほほんなかえるさん
1
う・・・ん。語り手の内容が私的にさらに直接的になりすぎると、共鳴しずらいのかもしれない。赤裸々なのはよしとしても語りのスタンスがどうもちぐはぐな印象を受ける。前作の独特の変幻自在の物語る距離感から受けた「謎」に迫るような緊迫感みられない。ふつうの小説、という印象でした…。2012/09/13
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