出版社内容情報
老荘を中核とするタオの哲学は,中国民間信仰としての道教ができあがる以前からあった,宇宙の指導原理である。「賢明で美しい生き方」を教えるためにうたわれた詩(うた),とも言えよう。勿論,詩は,信じるものではなく,味わい,鑑賞するためにこそあるのだ。
内容説明
感情を抑えすぎないこと、感情を出しすぎないこと、中庸を守ること、この三つが飛躍の要素である。―荘子。天と地の前よりあった万物を動かすタオの法則。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
69
フランス人から見た孔子、荘子、老子などのタオの紹介で画像と文で1対となる構成。最後の李白の『山に僧を訪ね、行きあえなかった詩』がいい。「…帰る前に少しだけここに留まろうと決めた 山からは白い雲が湧きだしていた 花の雨が空から降ってきた そして空の音楽が聞こえた 猿の叫び声も響いた ふいに、わたしは世の中の雑事を忘れ、あたりのたたずまいに調和した。」2018/07/29
のんたんの
3
タオのコンセプトは西洋の知性に欠けている概念をカバーしている〜矛盾の解決と、対立するもの同士の同質性という事である。これは陰と陽という、ふたつの対立するエネルギーのイメージによってみごとに表現されている。〜この両極の変転原則は、すべての生物の内部と、宇宙の内部において、永遠に維持され続ける〜私達は矛盾するものをとにかく対立させて考えがち〜対立物を和解させる哲学を思想や行動にとりいれること〜2009/12/01
烏
0
写真集的な。アメリカ人から見たら驚きの理論ばかりだろう。2012/10/23
takehiro
0
タオのポイントをまとめた本、なのかな。2012/02/29




