出版社内容情報
素粒子論と宇宙論の「結婚」のきっかけとなった力の統一理論とは?クォークの世界はどのように探究されてきたか? チャーム・クォークの導入,力の統一理論の功績でノーベル賞を受賞したグラショウ教授の魅力たっぷりの自伝である。「私はどのように宇宙の究極の真理を探究し,どのように楽しい時間を過ごしたか」,世界的な素粒子学者が語りかける。
内容説明
自然界には重力・強い力・弱い力・電磁力の四つの力がある。本書は、クォーク探究と、この力の統一理論に大きな功績をあげたグラショウ教授の魅力たっぷりの自伝である。イタズラ好きの子供時代から学界の頂点に登りつめるまでをあからさまに語るとともに、現代素粒子論の不思議な世界へといざなう。物質の究極の謎を解明しようとあくなき追求をしてきた一人の人間の足跡が、その内面から生き生きと語られる。
目次
ボブルイスクより愛をこめて
ペイソン街の楽園
カユガ湖の水辺高く
真理
弱い力の神秘
かくも素晴らしきコペンハーゲン
若ものよ、西へ行け!
もうひとつのカリフォルニア
流浪を終えて
十一月革命前夜
標準理論
ノーベル賞受賞
標準理論を超えて〔ほか〕