出版社内容情報
スウェーデンのピュリッツァー賞(レターステット賞)受賞作!ナチス体験から40数年後,聖都エルサレムに立った著者の心に去来したものとは?ノーベル賞科学部門選考委員を長年務める科学者で,透徹した知性をもつ思索家のエッセイ。科学,人間,神,そして世界の現在と未来について,深い洞察力で語りかける感動の著作!
内容説明
生命の秘密から原爆を作った科学者の話まで、ナチスの強制収容所からアフリカの小児病院まで、がんの謎から人間の性とエロティシズムの逆説まで、さらにはアンコールワットの仏陀の遺跡からエルサレムの夜の静寂まで、著者自身の体験をまじえながら、美しい文章で綴っている。スウェーデンのレターステット賞受賞作。
目次
科学者の知恵と愚かさ
旅あれこれ
ウイルスと癌
人間の条件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソングライン
13
1944年のブダペストでアウシュビッツ行きの列車から逃れたハンガリー系ユダヤ人で、スウェーデンのカロリンスカ研究所の教授となったジョージ・クラインのエッセイ集です。彼の輝かしい研究業績には一切触れず、科学の真理とは証拠と検証であるという研究者の心構えを説いたのち、発癌のメカニズムに関わるウイルス、癌遺伝子について、詳しく述べていきます。最終章では、無神論者である告白と、利己的DNAが作ったものの中で、初めて利他のために生きることの価値を見出したのがヒトだと冷静な科学者の目で、熱く私たちに語ります。2020/03/15
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