生の円環運動

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生の円環運動

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784314005739
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

死を怖れない人はいない。しかし,死を忘れたところに,生の意味も悦びもない――現代思想の先端をゆく丸山文化学が,ついに人間の「生と死」に向きあう。自身の「臨死体験」「ガン宣告」をはじめ,脳死と臓器移殖,過労死,病院化社会,死後の世界,新新宗教ブーム,東西思想の融合などの問題をつうじて,死を意識する唯一の動物「人間」の核心に迫った一冊。

目次

1 生の円環運動(脳死と臓器移植;臨死体験と夢幻;心と身体の記憶;死のタブー化;医療の社会学;文化の重層性;新新宗教の登場;知〈ソフィア〉のすすめ ほか)
2 影の文化(影の文化;百人一首―動くゲシュタルト;錯乱の犬〈カニス・デメンス〉;コトバと色;コトバと音;コトバと夢)
3 21世紀の〈知〉に向けて(デコンと生コン;と現代音楽に聴くアナグラム;エロスとタナトスの快感;21世紀の〈知〉に向けて)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

4
丸山さん晩年のエッセイ集。1992年の1月に出たことになっているので、前年の11月には書店に並んでいたのだろう。表層と深層というキーワードでいろいろなものを眺めてゆく。とくにフロイト、それからユングからずいぶんとインスパイアされていたようだ。一冊を通じて、自由に生と死について考察している。いちぶペダンティックで神秘主義的だが、おおむね読みやすい。2017/02/02

きぬりん

2
新聞連載初出の表題作および関連エッセイを収録。人間の意識や現実には表層と深層があり、前者は個別言語によって分節化された個別文化をなすのに対して、後者は人間共通のイメージや身体リズム=コトバによって織り成された人間文化を形成している(ユングの集合的無意識等)。このような見地から、人間の生と死は互いに互いを包み込んだ〈生の円環運動〉であると主張するとともに、ロゴス的表層とパトス的深層との絶えざる円環運動としてのソフィア=永続的な解体-構築運動を、メメントモリまたはソクラテス的な死のリハーサルとして解釈する。2025/08/31

eirianda

1
死と生にまつわるエッセイ。読みやすかったが、ソシュールのことになるとやはり難しい。2015/02/13

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