出版社内容情報
「20世紀のデカルト」とも評されるホワイトヘッドは,様々な分野で傑出した足跡を残し,今世紀の哲学を代表する一人である。しかし彼の哲学は余りにも広範かつ難解だという印象が強く敬遠されがちである。だが現在,彼の有機体哲学が持つ意義は高まりつつある。本書は「秩序」という概念を中心に据えて,ホワイトヘッド哲学の全体像を簡潔に浮き彫りにした手引書。
内容説明
ホワイトヘッド。「20世紀のデカルト」とも評される彼は、数学、論理学、科学哲学、形而上学、宗教哲学などの分野において傑出した足跡を残した。本書は、「秩序」という概念を中心に据えて、ホワイトヘッド哲学の全体像を浮き彫りにした手引き書である。
目次
ホワイトヘッドの生涯と学問(リズムの発見)
ピュタゴラス的精神の冒険(秩序の論理)
経験の秩序(死せる自然から生きた自然へ)
文明の調和(新しい秩序を求めて人間が行う探究)
思弁哲学(体系の秩序)
秩序のヴィジョンと救済する秩序(神の先行的本性と結果的本性)