出版社内容情報
《内容》 「恍惚の病」としての“ぼけ”――その正体はどこまで分かったか。本書は,長年の診療体験を踏まえ,“ぼけ”の実像に迫っていく。“ぼけ”と一口に言っても様々な種類があること,手術や薬で容易に治る“ぼけ”もあること,“ぼけ”とまちがえやすい病気など,その見分け方,原因,予防法や治療法,ケアのあり方まで丁寧に解説する。“ぼけ”をめぐる役立つ情報が満載!
内容説明
ぼけたらどうしよう。ぼけないためにはどうすればよいのか。ぼけた人にどう接すればよいのか。「ぼけ」と一口に言っても実は様々なタイプがあり、手術や薬で急激に治っていくものや、痴呆かどうか疑わしいものがあることなど、懇切丁寧に説いている。ぼけの正体、予防から治療法、ケアの仕方に至るまで、役立つ情報が満載の1冊。
目次
第1章 ぼけたらどうしよう(ぼけの診療室はありますか;ぼけの診療室では何をしているの;ぼけと痴呆のはざま―生理的老化と病的老化;痴呆の診断基準―どのような状態を痴呆と呼ぶか;痴呆にみられる異常;痴呆を起こす病気にはいろいろある)
第2章 ぼけにもいろいろある―よくあるタイプのぼけ(アルツハイマー型痴呆;血管性痴呆)
第3章 ぼけにもいろいろある―珍しいタイプのぼけ(ピック病;ハンチントン舞踏病;進行性核上麻痺;パーキンソン病;クロイツフェルト・ヤコブ病)
第4章 ぼけのように見えるが、痴呆かどうか疑わしい病気(仮性痴呆〈うつ病〉;手術でよくなるぼけ;甲状腺の異常;肝臓の障害;電解質のアンバランス;低酸素脳症;どのようなときに医者を訪ねるべきか)
第5章 どのような人がぼけやすいか(アルツハイマー型痴呆になりやすい人;血管性痴呆になりやすい人;ハンチントン舞踏病;パーキンソン病の病前性格はあるか;クロイツフェルト・ヤコブ病は感染するか;ライフ・スタイルとの関係)
第6章 これからどうして行けばよいか(何がねらいなのか;薬剤による治療;その他の薬物と副作用;脳の柔軟性とコンピュータ・モデル;動物モデル;神経移植の問題;ケアの重要性)
付録 ぼけもだいぶ分かってきた