出版社内容情報
動物の行動を統合的に捉える学問としての「エソロジー」は現在,どのような地平にあるのか。ローレンツ,ティンバーゲン以後のエソロジーの発展を踏まえ,エソロジーの本質を四つの観点(因果関係,発達,機能,進化)からまとめるとともに,行動生態学,内分泌・神経生理学,心理学,人類学や精神医学などの関連分野との関係から,エソロジーの未来を展望する。
内容説明
ハインドは、「エソロジー」の本質を四つの方面(ある行動を引き起こす直接的な因果関係、行動の発達、行動の機能、行動の進化)から分かりやすく整理して解説すると同時に、他の関連分野(行動生態学、内分泌・神経生理学、心理学、人類学、精神医学)との関係および境界テーマを検討することで、「エソロジー」の将来を展望している。
目次
エソロジーの核心(エソロジーの本質;直接的な因果関係の研究;発達の研究;機能の研究;行動と進化;エソロジーの核心:4つの「なぜ」の関係)
エソロジーと生物科学(行動生態学;行動内分泌学;神経生理学;比較心理学;実験心理学)
エソロジーと人間の社会科学(序:エソロジーと社会科学;社会心理学;発達心理学;人類学;精神医学)
結び(終りに)